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犬はいつも足元にいて 大森兄弟 河出書房新社

2010年度芥川賞の候補作。

作者は大森兄弟と言うペンネームの通り、本当に兄弟で合作しているとのこと。ちょっと面白そうだなぁ……と手に取ってみた。

合作で活動されている作家さんは何人かおられるけれど「兄弟で」というのはめずらしい気がする。

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犬はいつも足元にいて

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離婚した父親が残していった黒い犬。僕につきまとう同級生のサダ……やっかいな中学生活を送る僕は時折、犬と秘密の場所に行った。そこには悪臭を放つ得体の知れない肉が埋まっていて!?

アマゾンより引用

感想

主人公は中学生男子。世の中のことを何も分かっていないくせに、達観した風な口をきいてみたり、大人ぶってみたりするあたりは、いかにも「思春期男子」と言う感じで面白かった。

心の中に、ドロドロした物を抱えていて、決して「良い子」で無いあたりもリアリティがあって上手く描かれていると思う。

ただ肝心の物語は全くいただけ無かった。

わざわざ題名にまでしている「犬」は、飛びぬけて頭の良い犬であること意外は何の役割も持っていないし、最初の方から「これって大きな複線?」と思わせていた「謎の肉」は最後まで謎のまま投げっぱなしになっていた。

もちろん、物語の最初に提示した物をあえて投げっぱなしにするのが悪いとは言わない。

それならそれで、世界の不条理なり、なんなりを描いてもらわなれれば納得がいかない。

読後感も悪く、正直なところ作者が何を書きたかったのか、何を言いたかったのか全く分からなかった。

これが高校の文芸部かなんか出して雑誌に載っていたら「なるほど…この年代の子が書くのは分かるかも」と思ってあげられたかも知れないけれど、出版ラインに乗っかった作品ともなると「なんじゃこりゃ?」としか思えない。

新人作家さんのようだけど、迸る若さとか勢いのような物も感じられなかった。

人間の(特に少年)の描き方については、なかなか上手だなぁ……と思ったので、次の作品も読んでみようとは思う。

ただ、この作品については全く面白いとは思えなかった。次の作品に期待したい。

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白い木蓮の花の下で
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