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農ガール、農ライフ 垣谷美雨 祥伝社

安定の面白さで楽しく読む事が出来た。

今回はネタバレするので苦手な方はご遠慮ください。

題名からお察し出来るように「農業女子」をテーマにした物語。実のところ、この作品はあえて読むのを避けていた。

「どうせ女性が農業をすることで自分探しをして、田舎の生活で癒やされていく…的なスイーツな話なんでしょ?」と思っていたのだけれど、読んでみたら『大草原の小さな家』とか『赤毛のアン』のうような素敵カントリーライフとは程遠いシビアな話で面白かった。

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農ガール、農ライフ

ザックリとこんな話
  • 主人公は派遣切りに合ったアラサー女性。
  • 同棲していた恋人と別れた事がキッカケで農業を志す。
  • 就農支援プログラムに参加して真面目に勉強して「さあ、農地を借りて頑張るぞ」となるのだけれど…

感想

楽しい農業小説かと思ったけれど、主人公は農地を借りる事が出来ないのだ。

田舎で暮らす人達の悪いところが丁寧に描かれている。読者からすると「だから、後継者が育たないんだよ」と思ってしまうのだけど、たぶんアレが現実なのだろう。

作品の中出て来る農業従事者達は「女はいらん。独身男性もあまり好ましくない。来て欲しいのは子育てしている若い世帯」なのだ。

しかも女性が農業をしたいのなら「手っ取り早く農家の嫁に来い」と言う始末。「後継者がいなくて困っていると言う癖に、どんだけ贅沢言ってるんだ?」と呆れてしまった。

主人公はそれでも突破口を見出してコツコツと道を切り開いていく。

「そんなに上手くいく訳ないだろ~」な展開は仕方がないと思う。

本当に現実だけを描いていてたら、たぶん話が進んでいかない。ただ作品の中での「女性の結婚」の扱いが、あまりにも軽々しい気がして鼻白んだ。

登場人物が少ないにも関わらず、短い期間で3人も結婚していて、さらには主人公もラストで「ゆくゆく、この人と結婚するのだろうな」と匂わせる人物が登場する。

結婚が悪いとは言わないけれど、あまりにも簡単に出来過ぎていてるし「婚活小説かよ!」とツッコミたくないるような成婚率である。

読みやすい文章だし、話がガンガン進んでいくので面白いのだけど、作品のテーマがブレている気がした。

この作品は農業女子小説だったのか、婚活女子小説だったのか? 垣谷美雨の意図は何だったのか? 小説としてはブレブレで残念に思う。

それなりに楽しめたけれど、ちょっと残念な作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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