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おにたのぼうし あまんきみこ ポプラ社

小学校3年生の娘が学校の教科書で『ちいちゃんのかげおくり』を学習したのだけれど、今度は副教材として『おにたのぼうし』が投入された。

文部科学省、謎のあまんきみこ押しである。

しかも今回はテスト問題と言うか練習問題として使われたので、物語の一部しか読むことが出来ず、娘が「どんな話か気になる」と言うので、図書館で借りてきて親子で読んだ。

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おにたのぼうし

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ザックリとこんな内容
  • 節分の夜の出来事。
  • おにの子どものおにたは節分の日に行く所がない。
  • まめまきをしていない家を見つけたおにたは、その家の天井で様子を伺う。
  • 家には病気の母親と女の子。
  • おにたは2人を喜ばせたいと考えるのだけど…

感想

ちいちゃんのかげおくり』の時も似たような事を書いているけれど、あまんきみこは児童文学界における鬱作家の女王だ思う。

どうして日本の小学校の教科書であまんきみこが、ここまで取り上げられのか不思議でならない。

私個人としては嫌いじゃないけど、トラウマになっちゃう子もいるのではなかろうか。

主人公の「おにた」は鬼の子ども。人間が「鬼は悪い」と決めつけている事を常々不思議に思っている。

……と言うのも、おにたは人助けをする心優しい鬼なのだ。節分の夜、おにたは1人の女の子と出会う。心優しいおにたと女の子のハートフルストーリーと思いきや、そうでないところがあまんきみこ流。

ラストが切ない話と言うと、これもまた教科書ネタだけど『ごんぎつね』あたりが有名だけど『ごんぎつね』のごんの場合、ごんの自業自得な部分があるのに対して、おにたには何の罪もない。

それなのに全く報われないラストを迎えてしまう。

あまんきみこの容赦の無さは斎藤隆介にも通じるところがある。あの当時の児童文学って何気「自己犠牲」とか「報われない愛」がテーマのものがやたら多い。

私は子どもの頃この作品が嫌いだった。たぶん「報われない」ってところが駄目だったのだと思う。今は嫌いと言うよりも「子ども向けなのに、よくこんな作品書いたよね!」と言う驚きの方が大きい。

子どもって意外と残酷だし、ある意味リアルな子ども像ではあるのだけれど物語のラストで恩を仇で返す的な女の子の行動は大人になって読むとたまらぬものがある。

この作品とは直接関係ない話題で恐縮だけど『おにたのぼうし』を出しているポプラ社のおはなし名作絵本シリーズはその名の通り名作揃い。

ちなみに『ごんぎつね』や『一つの花』もこのシリーズ。私がオススメなのは『かたあしだちょうのエルフ』。何気に鬱作品が多いけれど、そうでない作品も良作揃いだ。

数十年ぶりに読んだのだけど、後味の悪い作品なので「また読みたい」とはならいものの、凄い作品だな…とは思う。

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白い木蓮の花の下で
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