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かまってかまってのおばあさん。

佐野洋子が書いた子ども向けの作品に『だってだってのおばあさん』
と言う絵本がある。なんとも楽しいお話で最近は教科書にも載っているのでご存知の方も多いかと思う。だってだってのおばあさんは、1人暮らしの98歳。いっぽう68歳になった実家の母は『かまってかまってのおばあさん』で、ほとほと困っている。

母は先の日曜日に退院してきて自宅療養することになった。テレビドラマや映画などでは退院と言うと、パリッっとした服を来た人が花束なんかもらっちゃったりして、颯爽と病院を後にするけれど、あれは映像用の演出であって実際の退院は「入院するほどではない患者」がするもので、退院後も自宅での療養が必須となる。

母は独身の弟と犬と暮らしているけれど、弟はいわゆる「ブラック企業」で働いていて帰宅時間はやたら遅い。夕食は老人用の宅配弁当をお願いしていて、お昼は私が自宅で作った物を届けている。自分ちの家事の合間に実家に行って、母の体調を聞いて、食べ物を置いて帰ってくるのだけど、私がすぐ帰ってしまう事に対して母は不満でたまらないらしい。

先日は母が「せっかく来てくれても、すぐに帰る」と怒るので「あのね。私も自分の家庭があるし仕事もしてるの。お母さんが入院中は仕事もほとんど手を付けていない状態だったから、少しでも取り戻したいと思ってる。悪いけど、ゆっくりお喋りして余裕なんて無いから」と、軽く言い合いになってしまった。そもそも。私が正社員で働いていたり、パートでも外に出て働いていたら、それこそ今以上に母に合わせてはいられない。「この人は何も分かっちゃいないのだな……」とため息が出てしまった。

水曜日は弟が休みだったのだけど、その日、母は「しんどくてたまらない」と弟に訴えた。「じゃあ、病院へ行こう」と言う弟に「立てない。車に乗るなんて無理、救急車を呼んで」と救急車を呼ぶことに。しかし病院で検査をするも異常なし。「とりあえず様子を見ましょう」と再入院。たぶん救急車を呼ぶほどの事ではなかったのだと思う。弟も「すごく迷ったんだけど、どうしようもなくて……」と言っていた。救急車については、後で私から母に言い聞かせたけれど「そんな事」で救急車を呼んでしまって、私も申し訳ない気持ちで一杯だ。

一段落して、夜に報告しに来た弟と「今後の母のこと」について色々な話をした。母は嫌がるだろうけれど、デイサービス等の利用も考えていきたいし、私達が思っていた以上に心身の自立出来ないのであればしかるべき施設への入所も検討すべきかも知れない。とりあえず介護認定からはじめなければ。

翌木曜日。朝イチで病院に行くと、当然ながら母は入院患者にしては元気そうだった。「明日(金曜日)に退院って言われたけど、土曜日は診察があるから、退院は土曜日にしてもらった」と母。「病院はホテルじゃないよ。もう、そう段取りしてしまったなら仕方がないけど、ベッドも職員さんも不足しているのだから退院出来るなら早く退院しないといけないんだよ」とたしなめてみたものの、母は特に反省した様子もなく知れっとしていた。

土曜日の日中は外せない予定があるため、夕方退院することになった。看護師さんにも謝ったりして、なんかもう…色々な意味で疲れてしまった。

「人間、年取ると色々あるよ」と言われるけれど、母の場合は若い頃から夫や子どもに対して依存心の高い人だった。そして退院してくるたびに依存心や「かまってちょうだい」が悪化する。退院前から予想していた事態ではあるものの、いざ直面すると平静ではいられないのが辛いところだ。早くこの波がおさまって、いつもの暮らしに戻りたい。それまでとりあえず日記に愚痴など書き散らして乗り切っていきたいと思う。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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