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天王寺高等学校の文展(文化展示発表会)に行ってきた(2025年)

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娘(高3)の文展に行ってきた。文展って言うのは文化祭の事で、何故だか知らないけれど、天王寺高校では文化祭…とは言わず「文展」と呼ばれている。

文展は1年生、2年生と観に行って今回が最後。天王寺高校は何だかんだと行事が多く、さらに言うと保護者が学校に出向く機会(授業参観や進路説明会的な物など)も多い。たぶん…中学校より足繁く訪れたと思う。もっとも中学校時代はコロナ禍ってことでPTA活動なども自粛傾向にあった…ってこともあるとは思うのだけど。

文展の受付

さて。コロナ禍が終わったこともあって、文展は誰でもウェルカム体制になっている…とは言うものの、保護者は事前登録する必要があったらしい。

またしても娘は親に学校からの配布物を渡していなかったらしく私達夫婦は受付に行くまで事前登録があることを知らなかった。

保護者証さえあれば入れると思って行ったところ、登録が必要だったことを知り辱めを受ける羽目に。受付で娘の名を名乗ると「あ…私◯◯ちゃんと同じクラスで友達です」と告げられ「楽しんできてください」とにこやかな笑顔で見送られた。

「こんなお馬鹿な娘と仲良くしてくださって、ありがとうございます」って気持ちでいっぱい。相変わらず娘は駄目っ子だった。親の顔が見たい。

食べ物系の出店

毎年、1年生はクラスで劇を発表することになっているけれど、2年生、3年生には縛りがない。1年生の時は「劇を観ておかねば(使命感)」みたいな気持ちで朝イチに入って体育館の前の方の席に陣取ったものだけど、今回はほどよく気が抜けていて周囲を見渡せた。

今年も夫婦で出向いたのだけど「食べ物系は売り切れることがあるから行ってみたいお店は早めに行こう」と話をしていた。展示を少し観たあとで最初に目指したのは2年6組『天高一品 油そば』。なかなかの行列だったけれど、ここはじっと我慢の子。

最初のうちはオペレーションが上手く回らず苦戦していたようだけど、途中から少しずつ回るようになってきた印象を受けた。

これは私の持論だけど子どもには正社員として働くまでに出来ることなら飲食店系のバイトを経験して欲しいと思っている。飲食店のバイトを経験するとマルチタスクの重要いとか、オペレーションや段取り力の必要性が身体で分かるし、出来るようになる(バイトで出来ないのであればそういう能力がいらない仕事に就けば良い)

文化祭はそういうことを経験する練習の場としてもってこいだと思う。社会にでての失敗は下手すると致命傷なるけれど文化祭でなら許される。行列に並びながら「頑張れ~」と心の中で応援していた。

ちなみに油そばは予想以上に美味しかった。

食べ物系の出店は油そばの他に2年2組の『TENNOJI』に入った。ここは「涼めるもの」がテーマになっていて、アイス系のものを提供していた。暑い時期に「涼めるもの」をテーマにしたのには感心したし、店の飾りや接客の生徒の被り物も可愛くて良かった。

飲食店系は並ぶのが大変なので立ち寄ったのはこの2つだけ。

アトラクション系の出店

アトラクション系の出店はもいくつかいってみた。毎年のことだけど天高生はクイズとか脱出ゲームが大好きなんだなぁ。

私達は2年1組の『海賊船と残された宝』に挑戦したのだけど、クイズだの謎解きだのが好きな夫が「秒で解いてやる!」と意気込んで「難しい」を選択したのだけどすべての問題をクリアすることが出来ずに撃沈した。「この問題が解けるのは凄いですよ」と空気を読んでくれる天高生は優しいなぁ…と感心した。

アトラクション系の出店はいくつも回ったけれど、どのお店も面白かった。クラスの雰囲気が伝わってきて、クラスによって個性があるな~とも思った。

文化部の展示

根っから文化系の私。文系部と図書部の展示を毎年楽しみにしている。今年の図書部の展示は昨年以上にボリュームがあって良かった。

現在進行系では流行っている作品が取り上げられるのは当然として「へぇ~。今の子も国木田独歩とか読むんだ…」と感心したり「やっぱ氷点は今の子にも刺さるんたなぁ」と頷いたりして面白かった。

今年の文芸部は昨年より頑張っていた印象。新刊が沢山並んでいて「頑張ったね!」と謎の上から目線で楽しませてらった。私も同人誌作った人間なので、あれを作るのがどんなに大変なのか分かるのだもの。

理系の部活の展示もしっかり見てきた。私は生き物ドントコイなタイプなので生物の展示が面白かった。夫はなんでムキになるタイプなので、問題解く系やPCゲーム等、なんだかんだ楽しんでいた。

劇&吹奏楽部の演奏

我が子は出演していないけど「最後の文展だし、せっかくだから1つだけでも劇を観させてもらおう」と1年8組の『アヤジン~野人誕生の秘話~』を観せてもらった。

他の組を観ていないので比べようがないのだけど、なんか凄かった!

何が凄かったか…と言うとセットに気合が入っていた。基本的にディズニー映画の『アラジン』のパロディなのだけど、アラジンとジャスミンが乗る空飛ぶ絨毯の場面を再現していて感心してしまった。あのセット作るの…めちゃくちゃ大変だったよね!

そして吹奏楽部の演奏も途中まで聞かせて戴いた。途中で退出したのは体育館が暑かったから。演奏が駄目だった…のではない。

特にグッときたのは『勇気100%』。この曲は吹奏楽部用…と言うよりも、幼保小中学校の運動会の入場曲として使われることが多い。私が働いている児童発達支援センターの運動会の入場曲メドレーの中にも採用している。

明るい音楽もそうだけど歌詞が素晴らしい。

そうさ 100%勇気 もうやりきるしかないさ

ぼくたちがもてる輝き 永遠に忘れないでね

『勇気100%』がしっくりと似合うのって10代の若者限定だよなぁ~などと考えていると目頭が熱くなり涙が流れた。吹奏楽部に我が子がいる訳じゃないのに演奏聞いて泣くとか、私もなかなかキマっている。他人の子を見て泣くほど心揺さぶられるなんてのは年を取ったご褒美。

娘の様子を見て安心するなど

さて。肝心の我が子だけど今年は3年生で最後の文展…と言うことでイキリ散らかす気満々だった。朝は前髪だけキメて「髪のアレンジ上手い子にやってもらう」と適当な風体で家を出たのだけど、学校で会った娘はバチバチにキメまくっていた。

親世代には無かった風習だけど昨今の女子高生の間では文化祭に仲良しの友達とおそろいの髪型(服装)で廻る文化が浸透しているみたい。いたるところにバチバチにキメた女の子達がウロウロしていて傍から見ていて楽しかった。

娘は友達と楽しそうに過ごし、自分のクラスの店番をしていた。娘が学校好きなのは知っているけど話に聞くのと自分の目で見るのは違うよね…ってことだ。

イッパイお金を落としてきた

娘が1年生の時は知らなかったのだけど天王寺高校の文展では「利益を出せ」と上から圧をかけられる。

高校の文化祭と言っても「学校の行事なんだから利益を出してはいけません」って方針の学校もあるようだけど天王寺高校は全く逆。娘は今年の文展ではリーダー的なことをしなかったのだけど昨年はクラスのリーダー的なポジションだったので企画を持っていっていくと「もっとやれるはず」「もっと攻めていこう」と言われていたみたい。

生徒同士でも「あのクラスめちゃ儲かってるなぁ~」みたいな会話をしていたりするので「利益を出す」ってことを共通認識として持っているようだ。

なので昨年も今年も生徒を応援すべく「出来るだけお金を使う」てことを意識していた。

もちろん「1ミリも欲しくない」ってものを買おうって訳じゃないけど「財布の紐ゆるゆるで」くらいの感覚。アトラクションも大人げなく参加したし文化部の販売品なども沢山買った。

実社会ではそこまで簡単に物は売れないのだけど「物を売る楽しさ」とか「売り切れた時の達成感」みたいなのは経験して欲しいよね…的な。

……と。娘にとって最後の文展。親も十二分に楽しませてもらった。3年生は本当にこれで楽しい行事はオシマイ。気持ちを切り替えて受験に向けて頑張って戴きたい・

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