最近、アベノミクスで女性の労働力の活用が叫ばれていて「保育所を整備して女性も社会に出て働ける社会を作ろう」とか「女性も仕事を持って輝こう」と言われるけれど、私は個人的に、子どものいないDINKS家庭ならまだしも、子どもがいる家庭で一家の主婦が家事と仕事の両立をするなんて無理だと思っている。
私は娘が小学生になってから在宅で仕事をするようになったのだけど、目に見える家事が雑になっている。
食事については惣菜などは利用しないし、定番の掃除はしているつもり。家の中はほどほどに片付いているけれど、細かい掃除が行き届かなくなった。例えば台所だと換気扇だの、ガス台の下だの。ゴミ箱を洗ったり、冷蔵庫の中を拭いたり、そういう事に手が回らなくなり、我が家は着実に小汚くなっている。手作りのオヤツも前ほど作らなくなってしまった。
在宅で時間の融通がきく私でさえこの有り様なのだ。ガッツリとパートをしていたり、正社員フルタイムで働いている主婦の忙しさは察するに余りある。
「それって要領悪いんじゃないの? ヨーロッパの女性は家事と育児を両立してるよ」と言う人もいるけれど、例えば世界一台所が美しいと言われているドイツの主婦は料理をしないことで有名だ。
ヨーロッパでは夕食は基本的に火を使わない伝統があるらしい。惣菜を買ってきたり、ハム等を切って並べるだけとか。
日本人のオカン達のように、夕食にトンカツ揚げたり、味噌汁作ったりはしないのだ。週末はオーブン料理などもするようだけど、毎日の食事が日を使わずに進んでいけば「そりゃあ、台所も綺麗だよね」と納得出来る。
いいかげん「家事と仕事の両立」なんて馬鹿げた考えはやめた方がいい。
仕事をするなら家事の手を抜くしかない。人間、あれもこれもと欲張り過ぎるのは良くないと思うのだ。お母さんが家にいて家の事だけしていれば良い時代は終わってしまった。
そんな価値観は『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』の中でしか存在しない。もしくは主婦が働かなくても良いセレブな家庭か。
私の場合、夫はその辺のことを分かってくれているので、家の中が多少「お…おっ?」となっても問題ないけれど、働く主婦と話していると、その夫をつかまえて説教したくなる事が多々ある。「あなたの妻はあなたのお母さんとは違うんだよ」と。
テレビや雑誌の作りも良くないと思う。「家事と仕事を両立して輝く女性達!」とか何かにつけて煽ってくるけど、あんな企画を立ててる人達は本気でそれが出来ると思ってるのだろうか?
日記には何度も何度も書いているけれど、日本人は「飯食わぬ女房」の昔話を教訓にした方が良いと思う。飯食わぬ女房なんて最初からいなかったのだ。家事と仕事の両立が出来る女性なんていない。是非とも「女性が働くなら家事は手抜きで」と言う風潮を広めていきたい。
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