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天王寺高等学校の文展(文化展示発表会)に行ってきた(2024年)

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娘(高2)の文展に行ってきた。文展って言うのは文化祭の事で、何故だか知らないけれど、天王寺高校では文化祭…とは言わず「文展」と呼ばれている。

1年生はクラスごとの演劇発表。2年生、3年生ではクラスごとに何某かの出店をする。文化部は催しだったり展示だったりをするし「有志」のメンバーで音楽演奏などもあった。

娘が1年生の時の文展は演劇発表をメインに考えていたので出店については周り切れなかったのだけれど、今年は体育館へは立ち寄らずに出店を中心に周ってきた。

文展開始の9時に学校到着。金券を買って最初に向かったのは茶道部のお茶席。茶道部のお茶席は予約制で早い時間に売り切れてしまうので、事情を知らない昨年はお茶席を体験することが出来なかったのだ。「今年は1番に行ってとにかく予約をゲットしよう」と最初に予約を取りに行った。

茶道部の予約を取った後はぶらぶらと出店だの展示だのを見て周った。文化部の展示については昨年と変わらない感じ。クラスごとの出店については昨年はゆっくり見られなかったので、発見や驚きが多かった。

特に心に残った出店(食べ物系)は3クラス。

  1. 喫茶ぽっぽ
  2. 筋肉か萌え
  3. OMG!

レトロ喫茶を意識した『喫茶ぽっぽ』。とにかく内装が素晴らしかった。窓にステンドグラス風の切り絵を飾って、照明には色セロファン。壁は段ボールにレンガ柄の壁紙を貼り付けていて、高校の教室とは思えないくらいの仕上がりだった。

面白かったのは『筋肉か萌え』。メイド喫茶かと思いきや…女子はメイド。男子は筋肉アピールでの接客。ここは混雑していて中には入らなかったけれどアイデアが面白かったし、なんだか盛り上がっている風だった。

アメリカンデイナーを意識した『OMG!』も内装が素晴らしかった。写真スペースを作ってあったのも良かった。そして何より感心したのが利益率。たぶん…だけど、めちゃくちゃ儲かったと思う。

イベント系の出店も頑張っていた。映画を上映していたクラスがあったのだけど、なかなかの出来で感心してしまった。私が高校生の頃の生徒が撮った映画って、お世辞にも面白いとは言えないツマラナイ作品ばかりだった印象があるのだけど、今回観た作品はちゃんと面白く仕上がっていた。映画入場時にポップコーンを売って利益を出す工夫をしていたのも良い。

セミナーハウスで行われていた脱出ゲーム(謎解き)は思っていたよりも難しかった。私と夫、高校生2名のチームで挑んだけれどクリアしたのは制限時間ギリギリ。上手いこと作ったな~と感心した。

そして気の毒だったのは運動場で出し物をしていたクラス。最高気温35度の中の出店は地獄だったと思う。店番は交代制だったと思うけれど、ぞれでも暑くてた大変だったとお察しする。

1年生の時は劇を発表した娘は初めて「出店」を体験したのだけれど、娘が言うには高校の文化祭って学校によっては「文化祭だから利益を出してはいけません」と言われるそうなのだけど、天王寺高校は逆で「しっかり利益出してこい。もっとイケ」みたない感じとのこと。すれ違う天高生達が「◯組、アレめっちゃ儲かってるよなぁ~」などと話しているのを聞いて、なんかちょっと面白かった。

夫と2人で大人げなく文化祭を満喫させてもらったのだけど、密かに尊い光景を目にしてしまった事を最後に書き残しておきたい。

劇を上演している体育館が見える外階段を降りようとした時、体育館の方から男子の泣き声が聞こえてきた。けっこう大きな声で泣いていて、何事かと思って下を見たら、何人かの男子が泣いている子を慰めていた。どうやら劇で失敗したか、劇が上手くいかなかったらしい。

悔しくて、情けなくて泣いている(と思われる)子を数名の男子が取り囲み「よくやったよ」「頑張ったよ」と言葉をかけて慰めていたと思ったら、泣いている男子は泣き止んで、どんなやりとりがあったのか詳しい事は分からないけど、最後にみんなで笑い出したのだ。

……やだ…なにコレ…青春じゃないですか…尊い…あなた達が優勝だよ…

悪趣味ではあったけれど私も夫もその光景を階段の上からずっと見守ってしまった。失敗して泣いても支えてくれる友達がいるって素晴らしいよね。そして最後に笑いあえるだなんて最高過ぎる。夫と2人で「なんか良いもの見ちゃったね」と感動を分かち合った。

娘の高校の生徒達。みんな礼儀正しくて好感が持てた。娘が楽しそうに店番をする姿も確認出来たし、友達とキャッキャウフフしながら他の出店を周っているところにも遭遇して「娘は本当に学校生活を楽しんでいるんだな」と確認出来たのも良かった。三者面談の時に担任の先生から「勉強以外の事はまったく心配していません」と言われたけれどホントそれ。

文展も終わったことだし、そろそろ勉強も頑張って戴きたいところではある。

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