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ギリギリ運営の星の下で働いている。

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新年度がスタートした訳だけど、私の働く職場、児童発達支援センター(昨年度まで医療型児童発達支援センター表記)では初手からトラブルが勃発している。

2024年から法改正により医療型児童発達支援センターは児童発達支援センター表記に変更になっている

朝礼で「明日から職員の給食をストップするのでお弁当を持参してください」との通達があった。

私が働いている児童発達支援センターってのは支援学校の幼稚園や子ども園版みたいな物と思って戴きたい。障害を持ったお子さんが保護者と一緒に保育や訓練を受けることの出来る施設で通園児さんには給食が出る。

給食は通園児さんにとって大切なもので訓練の一貫でもある。嚥下するのが難しいお子さんもいるし「手を使って食事をする」練習が必要なお子さんもいる。感覚過敏で食べ物を口に入れることが難しいお子さんもいて、給食は子どもに応じた形態で提供されている。

さて。職員の給食がストップした理由なのだけど、それは調理職員が足りないから。

本来、調理の職員は管理栄養士を含む3人で回していたのだけれど、全員非常勤で60歳を越えている。ずっと新規募集をかけているものの応募者が来ない。スタッフの体調不良でここ半年以上、2人で回していたところ、もう1人も体調不良で欠勤することになり「1人で職員の分を作るのは不可能」ってことで、とりあえず職員の給食をストップすることになった。

今回の件は流石に呆れ果ててしまった。

以前、日記にも書いているけれど私は過去2回も調理の人から「保育士辞めてコッチ来ない?」と誘われている。職員が足りないのはいまに始まったことではなくて、数年来の事案なのだ。

今年度は通園児さんの人数が少ないので1オペで回せているものの、そもそも1オペの場合、その人に何かあれば給食を提供できなくなってしまう。1オペで回している管理栄養士さんは60代。体調を崩すこともあるだろうし、ご家族の事情や電車の遅延等があれば、1オペ体制だと給食提供は完全に積む。

どこの業界も人手が足りないのは理解している。だけど、それならそれで待遇を上げるとか、自力で職員を配置出来ないなら派遣会社に頼るとかして、どうにかするのが組織ではないのか?

日本はいま「空前の少子化対策」だの「子どもど真ん中」だのをスローガンにしているけれど、安定した給食提供が危うい児童施設があるなんてお笑い草にもほどがある。

たぶん…だけど、これは私が働いている施設だけで起こっている問題ではない気がする。保育士が足りない。調理員が足りない。「なんで募集をかけても誰1人来てくれないの?」って話だけど、その理由は考えなくて分かるだろう。

私は職員の給食がストップしたことに怒ってるんじゃない。このままいけば子どの給食の提供も危うい…って現状に怒っているのだ。

子ども関係の施設や学校で働く人達はギリギリの運営の星の下で働いている。そして日本の子ど達はそんな環境で育てられている。今後、日本の人口がどれだけ減っていくのか…見守っていこうと思う。

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