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Fラン大学。あるいはBF(ボーダーフリー)大学について。

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娘はこの春、高校2年生になる。

高校受験の時は親が積極的に情報収集をしたし受験のサポートをしてきたけれど大学受験についてはノータッチでいくつもりでいる。

もちろんノータッチと言っても相談されれば応じるし娘からの要望があれば手を貸すけれど「どの大学に行く」とか「どの学部を選ぶ」とか「浪人するかどうか」については娘の意思を尊重したい。なので親としては「大学受験まで学費を貯められるだけ貯めておく」って覚悟だけは決めた。

……とは言うものの、今の大学受験の情勢を全く知らないとなると娘の話についていけないので、その類の情報収集も少しずつではあるけれど開始している。私や夫の時代と違って大学受験の形は随分と変わっているみたいだ。

情報収集の中で得た新しい知識は「Fラン大学」と「ボーダーフリー大学」の存在。Fラン大学…って言葉は知っていたけれど「ボーダーフリー大学」ってのは初めて聞く言葉だった。

偏差値BF(ボーダーフリー)とは、不合格者がほとんどいないなどの理由で偏差値の合格ラインを設定できないことを言い、偏差値がBF(ボーダーフリー)の大学はBF大学と呼ばれるらしい。

BF大学は学歴厨の人からすれば馬鹿にする対象なのかも知れないけれど、私はふと「BF大学だったら、ちょっと勉強したら私が受験しても合格するのでは?」と思ってしまった。

もしも…の話だけど。私。大学に行けるのであれば今からでも行きたい。

大学を出ていない(特定の分野の単位を取得していない)と受験資格の無い国家資格はワンサカある。もちろん大学に入れたとて、国家試験に合格出来る保証はないけど、とりあえず受験資格をゲット出来るのは魅力的。

学生集めに苦労して潰れそうな大BF学は氷学世代や再就職を希望する主婦に門戸を開いたら人が集まるんじゃないだろうか?

社会人とか子育て主婦、あるいは仕事を引退した高齢者の中で「出来るなら今からでも大学で学びたい」って考えている人って案外多いんじゃないかと思う。資格取得のためだったり、あるいは趣味を突き詰めたかったりと目的は色々だろうけど。

……などと夢想してみたものの。それが不可能ごとなのは理解している。

Fラン大学とかBF大学だって学費の高さは変わらない。正直、我が家の経済状況では娘の学費を出すことは出来ても今から私が1から4年生の大学に入ることは出来ないのだ。通信大学でギリギリかな…って感じ。

通学前提の大学の場合、宝くじでも当たらない限りは無理だよなぁ…と自分の中で結論が出た。

少子化が加速していく中でFラン大学とかBF大学は緩やかに滅びていくのだと思う。団塊ジュニア世代が若者だった頃とは世の中の状況が違い過ぎることに戸惑ってしまうけれど、移り変わっていく世の中を眺めるの興味深いし楽しいことではある。

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