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青空の魔力。

私は台所に立つのが大好きで食事を作るのは苦にならないタイプなのだけど、極稀に「どうしてもご飯を作りたくない日」と言うのがある。

それは大抵、木曜日か金曜日に訪れる。

私は毎日「今夜は何を作ろうかしら」と考えるのではなく、数日~1週間スパンで献立を考える方式を取っている。木曜日か金曜日は外出するであろう土日の献立を考えるのだけど、場合によっては前日の夜に翌日の食事の仕込み(たとえばカレーとか)をする事もあり、そうこうしているうちに嫌気がさしてしまうのだと思う。

何十年も家族のために食事の支度をしている人を心から尊敬する。

私はまだ結婚して10年も経っていない。しかも家族は3人しかいない。世間的に見れば楽させてもらっていると思うのだけど、それでもふとご飯の事ばかり考えている自分が嫌になる時があるのだ。

特に天気が良くて空が青い日はいけない。

台所の出窓から見える空が真っ青だったりすると「あ~。ご飯作りなんて放り出して寺巡りにでも行きたいなぁ」なんて気分になってしまうのだ。もちろんも、だからって実行したりはしないのだけど。

外食したり、お惣菜を買えば良いのは分かっている。夫も娘もそれで文句を言うような事はないのだ。だけど、いざスーパーでお惣菜を手に取ると「家で作ったら安いんだよなぁ」なんて事を思ってしまうし、頑張って作ったら作ったなりに「やっぱり家で食べるご飯は最高だなぁ」と思うので、滅多な事がない限り、なんだかんだ言いながらも食事の支度は欠かせない。

「主婦の仕事って大変なんです!」などと主張したい訳じゃない。

独身時代、外で働いている時も似たような事を思っていた。その時はトイレの窓から見える青空を観て「あ~。図面なんてほったらかしてカフェでお茶でも飲みたいなぁ」と思っていた。仕事内容が違うだけで考えている事はほぼ同じ。

青空を見ると仕事を放り出したくなるのは私だけではないだろうと勝手に推察している。青空には人の心を駄目にする魔力があるのだと思う。青空になんか負けるものか……と心に言い聞かせつつ、どうにかこうにか過ごしている。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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