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子どものおねしょ(夜尿症)の思い出。

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この春、中3になる娘は小学校2年生までおねしょ(夜尿症)が治らなくて、オムツをはいて寝ていました。

娘のおねしょの話をTwitterに書いてみたところ、いくつかのリプやDMを戴きました。おねしょに悩む方は多いのだなぁ…と言うことで、おねしょについて、まとめておこうと思います。

私は専門家でも医者てもなく、以下の文章は母親視点での体験談です。文末にも書きましたが最終的には専門医にご相談くださいね。
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おねしょ(夜尿症)について

子どものおねしょ(夜尿症)は、「5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めますものが3か月以上つづくもの」と定義されています。

一般的に7歳で夜尿症とされる人は10%程度。

7歳以降は年間15%ずつ自然に治っていくようです。ただし、ざっくりと100人に1人程度はそのま成人してしまうとのこと。

要するに「おねしょは放置していても、ほとんどの人が治りますよ。中には病気の人(泌尿器その他の疾患)の人もいるけれど、そのケースはものすごく珍しいですよ」ってことです。

おねしょとトイレトレーニング

娘の場合、オムツが外れるのは早くて一般的に言うところの「トイレトレーニング」は1日で完了しました。

「よし今日からオムツを卒業してお姉さんパンツはこう」みたいな感じで、トレパン等は使用せず、いきなりパンツをはかせて失敗を経験させたところ「もう懲り懲り。これならトイレでした方がマシ」と思ったのか、パンツをはかせた翌日から娘は1度も失敗していありません。

……私が何を書きたいのかと言うと「おねしょとトイレトレーニングの関連性はありませんよ」って事に尽きます。

周囲に「おねしょが治りません」と言うと、こんな反応をされがちなんですよね。

  • 親がちゃんとトイレトレーニングをしていないのでは?
  • 甘やかせ過ぎなのでは?
  • オムツに頼り過ぎなのでは?

トイレトレーニングとおねしょ(夜尿症)はまったく関係ありません。じゃあ、どうしておねしょをしてしまうのか…って話です。

おねしょをしてしまう原因

おねしょをしてしまう原因は大きく2つあるとされています。

  1. 膀胱容量(膀胱にためられます尿の量)が少いから。
  2. 抗利尿ホルモンの分泌量が少いから

膀胱に沢山おしっこを貯められないから、おねしょをしてしまう」って、のは説明しなくても理解できますと思います。

2番目の「抗利尿ホルモン」についてでが、これは「寝ています時はおしっこしゃ駄目ですよ」って脳からの司令を伝えますホルモンのこと。

大人が意識しなくても、おねしょをしないでいられるのは抗利尿ホルモンがちゃんと働いているからです。

成長過程の子ども場合、この2つの部分が育ちきっていないので、おねしょをしてしまう…って訳です。

なので「おねしょは放置していても自然に治る」ってのはホントそれなんです。

おねしょを治すには子どもの成長を待つしかありません

娘が小学校2年生までおねしょをしてた訳ですが、実は私も小学生までおねしょをしていました。

素人見解ではありますが、私も娘も身体が小さいので、膀胱容量にしても、抗利尿ホルモンにしても整うのが遅かったのだと思います。

おねしょについては娘自身も気に病んでいましたが、原因を説明して「身体が整ったら絶対に治る。だから今は、しっかり遊んで、しっかりご飯を食べて、ゆっくり寝るのが大事。身体が大きくなって整った治るからね」と繰り返し言い聞かせていました。

当時、娘は素直な子でしたので膀胱容量と抗利尿ホルモンのことを分かりやすく説明したら丸っと信じてくれて、夜はオムツをはいて安眠してくれていました。

娘の場合、おねしょと言っても量が多くかったため、パンツ型のおむつが必要でしたけれど、当時は通販で手に入れていました。

オムツの調達をしますのが面倒ではありますけれど各メーカーから「ビッグサイズ以上」のオムツも豊富に出ていますし、何なら介護用のパンツ型のオムツだってありますので工夫しだいでどうにでもなりますと思います。

幼稚園・保育園のお泊り保育について

「そうは言ってもお泊り保育の時に困ります」って言う方もおられるかと思いますが、お泊り保育の時にオムツをはいてる子は一定数します。

落ち着いて考えてみて欲ください。

7歳で夜尿症の子どもは10%程度。ざっくり言うと10人に1人の割合で「おねしょをする子」は存在するのです。「園児が8人しかいません」みたいな小規模園でもない限り、幼稚園・保育園の時点でおねしょをする子は絶対にいます。

だけど、ここで問題なのが「先生に正しい知識があって協力してもらえるかどうか?」ってこと。

保育関係の人達に正しい知識があれば良いのですが、実のところ、そうとも限りません。

残念ながら娘の担任の先生はおねしょに対して正しい知識を持っていない人で「夜中に起こすので大丈夫です。オムツはいりませんよ」みたいな感じでした。

娘の場合、私が先生にしっかり説明してご理解戴き「お友達には内緒でこっそりオムツを着脱するのを手伝って戴く」と言うことで、お泊り保育を乗り切りました。

怒らない&ため息をつかない

私自身、おねしょをする子どもだったので、おねしょをしてしまう子の気持ちはよく分かります。

おねしょ(夜尿症)って、自分の意思ではどうしようもできません。

どうにも出来ないことについては、幼児だろうが小学生だろうが同じです。

それなのに親から怒られたり、ため息をつかれたりしたら、子どもはどんな気持ちになりますか?…って話です。

おねしょをする子は自己肯定感が低くなる傾向にあると言われていますが、ホントそれです。

……なので、おねしょをしても怒らないで欲しいし、ため息をつかないで欲しいのです。

むしろ「心配しなくても絶対になおるよ」「坂本龍馬は12歳(諸説あり)までおねしょしていたんだよ」と、お子さんを安心させてあげてください。

おねしょで1番困るのは「お洗濯が大変」な事じゃなくて、子の自己肯定感が下がることだと思います。子どもがずっと生きていく中で自己肯定感を育ててあげるのはホント大事。

それでもどうしても心配な場合

「そうは言っても小学生でおねしょしてる子なんて、周囲にいません。心配でたまりません」っ言う方もおられますと思います。

その場合は妙ちきりんな素人療法を試すのではなく、迷わず専門医を頼ってください。

私の場合「娘が10歳になってもおねしょ(夜尿症)が治りません場合は専門医を訪ねよう」と思っていました。

ちなみに何故10歳かというと「11歳で宿泊学習がありますから、その1年前に治療スタートでいいかな」くらいの気持ちでした。

どうしても不安な場合は夜尿症治療に力を入れている泌尿器科や小児科に相談されることをオススメします。くれぐれも素人療法は厳禁です。

「どこの病院がいいのか分かりません」って方は、スマホなりパソコンで検索してみて欲しい。もうこればかりは親が頑張るしかどうしようもありません。

おねしょに悩む方の助けになれば幸いです

「おねしょなんて大人になれば治りますよ」とは言うものの、7歳時点でおねしょをする子は10人に1人。

「どうして、うちの子だけ…っ」って思ってしまう気持ちは痛いほど分かります。

でも、怒ったり、ため息をついたり、焦ったりしたとろこで何の役にも立たないんですよね。

ここは正しい認識を持って、おねしょと向き合って戴きたいと思います。そして必要な場合は専門医に相談です。

私と娘の体験談がおねしょに悩む方のお役に立てれば幸いです。

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