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実母の虚言癖(?)に呆れ果てた話。

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実母(75歳)は自分で気付いているのか、気付いていないのかは分からないけれど嘘を付く癖がある。

人間、誰だって自分に都合の悪いことは捻じ曲げようとするものだから、実母の嘘が「自分を良く見せたい」って気持ちから起こるのかどうかは分からないけれど、とにかく呆れるような嘘をつく。

例えば…だけど。「子どもが学校を卒業するまでは親は苦労する。息子の高校は山の上にあって説明会とかに行くのも大変で…」みたいな事を言うのだけれど、私からするとちゃんちゃらオカシイ。

弟の高校の説明会も入学手続きも20歳になったばかりの私が行った。

当時、母は「足の調子が悪いから、高校までの道を登ることができない。あなたが行きなさい」と全てを私に押し付けたのだけど、今にして思えば「タクシーで行けば良くないですか?」って話。

たまに夫が「弟くんは姉に一目置いている…と言うか姉に素直なところがあるね」と言うけれど、私がなんやかんやと弟の世話をしてきたので弟は私に恩義を感じているから、そこらへんの姉弟よりも関係が強いのだと思う。

実母はなんと言うか…ものすごく変わった人で40代で主婦の仕事を放棄していたため、弟のお弁当なんかも私が作っていたのだけれど、実母の中では「お弁当作りにも苦労したわね」みたいな話になっている。

私からすると「フザケンナ」みたいな気持ちになる訳だけど、それでも実母も年をとり「まぁ年寄りだし仕方がないな」と受け流すことが出来るようになっている。

先日。用事があって実家を訪ねたところ訪問マッサージの施術のタイミングに出くわした。柔道整復師さんは沢山の高齢者を相手にしているだけあって聞き上手で実母の相手をしてくれていた。

話の流れから娘(母からすると孫)の話題になり、娘が友達と楽しく過ごしている…みたいな事から「◯◯(実母)さんはお友達いらっしゃるんですか?」と実母に話が向いたのだけど、実母は「私には友達なんて1人もいません!」と言い放ったのだ。

実母には学生時代から続く親友がいる。

若い頃は家族ぐるみのお付き合いをしていたし、私も実母の親友からは可愛がってもらっている。毎年、互いに土地の名産品を送り合っていて、私は季節になると「◯◯さんちに送って」と親友に送る荷物の手配をしている。

実母の親友は他県に嫁いだものの、いまだにお元気で何年かに1度は実母の顔を見に来てくれる。75歳になってそこまでの付き合いの出来る関係って、そうそう無いと思う。

自分の親友まで嘘で消しちゃおうとしている実母に腹が立ってしまって「お母さん、友達いるでしょ? ◯◯さんとは学生時代からの仲で、今でも続いているでしょ?」と口を挟んでしまった。

すると母は何事もなかったかのように「◯◯さんとは死んだ主人が嫉妬するほど仲が良くてねぇ」と自慢をはじめた。柔道整復師さんは適当に話を合わせてくれていて「流石だ…プロの仕事だ…」と妙に感心してしまった。

実母が嘘をつく話をすると「認知症のはじまりでは?」と思われそうだけど、母が嘘をつくのは今にはじまった事ではないので認知症云々ではない気がする。母は昔から「自分は悲劇のヒロインで世の中の不幸を一身に背負った苦労人」みたいな設定を作って酔いしれることがあった。

今さら実母が変わるとは思っていないので嘘を付くのは平気なのだけど「親友までいないことにしてしまった義母には腹が立った。

どんだけ親友に助けてもらって、良くしてもらったのよ? その親友を否定しちゃうのはクズ過ぎないか?

私は一生の友達だと思ってるFのことは感謝してるし、何ならFを看取るところまで付き合いたいと思ってる。

それと同時にこうも思った。「この調子だったら、実母は私や弟の事も他所では好き勝手に酷い事を言ってるんだろうなぁ」と。

実母は好き勝手に生きてるのに、なんだかんだと人の世話になって生きていけるのは前世でよほど徳を積んだに違いない……と言うか、そうでも思わないとやってられない。

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日記
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