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女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル 中村淳彦 朝日新書

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ちょっと気になる内容だったので家事をしながらアマゾンオーディブルで耳から聞いた。

かなり煽り要素の高い題名だけど、実際は風俗嬢云々だけでなく、ヤングケアラーが登場したり、奨学金問題を取り上げみたりしていて副題になっている「若者貧困大国・日本のリアル」の方がしっくりきた。下品なタイトルの付け方だな…とは思ったけれど本は人に手に取ってもらわないと話にならないので、煽り要素の高い題名にしたのかも知れない。

我が家は一人っ子なので複数のお子さんがいるご家庭よりも教育費は楽なはずだけど、それでも娘の先々を考えると教育費を貯めることに四苦八苦しているだけに『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』は色々と考えさせられた。

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女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル

ザックリとこんな内容
  • 女子大生が風俗業界に大量流入している事情に切り込んだルポルタージュ。
  • ヤングケアラー、親の貧困、奨学金の返済等、様々な事情を抱えた風俗嬢にインタビュー。
  • 貧困に苦しむのは女性だけではなく、風俗に入る男性の話も。
  • 題名の「女子大生」に留まらず、若者の貧困に迫る。

感想

『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』の著者であるノンフィクションライター中村淳彦は1972年生まれで私と同級生。オジサンやオバサン、もしくは高齢者はとかく自分の視点で物事を判断しがちだけれど、昔と今では全然違う。

  • 昔と違って今の若者は貧乏で大変。
  • 団塊世代が生きた時代とは違う。

私自身、子育てをしていて「私が子どもだった頃とは時代が違う」と感じることが多かったし、子育て現役世代や若者世代が貧乏なのは実感していたけれど、ここまで大変だとは思ってもみなかった。

色々と驚かされる話が多かったのだけど、衝撃的だったのが沖縄県の貧困状態。

読んでいて「コレ本当に日本の話なの?」とビックリすることばかりだった。沖縄県は賃金が安かったり、離婚率が高かったりして生活が大変なのはテレビや新聞の報道で知っていたけど、私がイメージしていた以上に、若年層の生活は厳しいようだった。

「貧困の連鎖」って言葉があるけれど、取材を受けていた女性の中には「これは福祉に繋がったら支援策あるのでは?」って人が何人もいた。国の福祉政策が機能していない…ってのもそうだけど、義務教育期間中に「困った時は公的機関を頼れ」と言う根本的なところを周知していく必要があるな…と感じた。

福祉政策ってマスコミは「国が悪い」「自治体が悪い」と言うけれど、福祉の末端で働く人間からすると「いやいや。福祉は基本的に本人の申請ありきなので来てもらわないと話にならないのですよ」と思ってしまう。

実際、役所で生活保護を担当している友人は「マスコミは何かというと門前払い云々…って言うけど規定されている枠にいる人は公的支援を受けられることになっている。困った時は役所を頼れば良い」と断言している。問題は「困った時に役所を頼る」と言う知恵の無い人が多過ぎる…ってことだ。

私は政治家じゃないので「今の日本を変えたい」と言う気持ちはない。『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』を読んだ後に自分で何か働きかけをしよう…みたいな気持ちにはならなかったものの、今の状態が良いとは思えない。

とりあえず「やっぱりお金は必要よね。我が子には奨学金を借りずに大学に通える資金を用意して、自宅外通学になった場合も想定して仕送りをできる体制を作っておかねば」みたいな気持ちにはなった。

つい自分の身の回りのことばかりに目が向きがちだけど、たまには社会全体に目を向けることも必要だな…と改めて感じた1冊だった。

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白い木蓮の花の下で