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映画『ベル&セバスチャン』感想。

4.0
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『ベル&セバスチャン』は2014年に作られたフランス映画。Amazon Primeで無料解放されていたので視聴した。

予備知識ゼロで観た後で知ったのだけど『ベル&セバスチャン』は往年の名作アニメ『名犬ジョリィ』の原作となったセシル・オーブリーの『アルプスの村と少年』が原作。

ただし『ベル&セバスチャン』は日本人の知っている『名犬ジョリィ』とは別の物語。たぶん映画版の方が原作に近い。

しかし私は作品を視聴中に「この犬、ジョリィ感あるよね~」とずっと気になっていて、作品を見終わってから「やっぱり、ベル=ジョリィだったんだ!」と感激した。とりあえず映画好きで犬好きなら黙って観とけ…って思う。

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ベル&セバスチャン

ベル&セバスチャン
監督 ニコラ・ヴァニエ
主演 フェリックス・ボシュエ
チェッキー・カリョ
マルゴ・シャトリエ
音楽 アルマン・アマール
公開
2013年 フランス

ざっくりとこんな内容

時代は第二次世界大戦の頃。セバスチャン少年はアルプス山脈を望むフランスの小さな村で家族と共に生活していた。

ある日、セバスチャンは山の中で一匹の野犬と遭遇する。野犬は人間や家畜を襲撃する害獣だとして村人から殺されそうになっていたのだが、セバスチャンに懐いてくれた。

セバスチャンは犬にベルと名付けて世話をすることになる。ベルとセバスチャンは親友となりお互いに無くてはならない存在となっていく。

そんな中ベルとセバスチャンはナチスに追われるユダヤ人一家を逃すための道案内を務めることになる。

雪と寒さで命を落としかねないアルプスの自然と冷酷なナチスに挑むが……。

アルプスの自然をご覧あれ!

『ベル&セバスチャン』はとにかく映像が凄い。『アルプスの少女ハイジ』を観て育った日本人なら「ハイジの世界は本当にあったんだ!」と感激すると思う。

大角の旦那(アルプスアイベックス)、かわいいの(マーモット)などの動物が多数登場。切り立った渓谷や美しい花畑、冬のアルプスの光景など本当に素晴らしい。

アルプスを描いた映画と言うと『ハイジ アルプスの物語』も素晴らしかったけれど、『ベル&セバスチャン』も負けていないと思う。

少年の成長と犬

外国の児童文学において「子どもの成長と動物」はド定番のネタ。『子鹿物語』もそうだし『あらいぐまラスカル』もそうだし。動物と共に子どもが成長する姿ってハズレが無いし普通に感激する。

特に家畜(犬・猫・馬・牛・豚・羊等)は長きに渡って人間と共に暮らしてきた動物なだけあって、心を通わせやすい…ってところが良い。

『ベル&セバスチャン』の犬はグレートピレニーズと言う犬種でアルプスでは遭難者の救助犬としても知られている。頭が良くて大きくて力が強くて寒さに強い。

そういえば『名犬ジョリィ』が流行った後、日本でもちょっとしたグレートピレニーズのブームがあったそうだけど、日本でか飼うのは難しいタイプの犬種だと思うので安易に飼うのはどうかと思うけど、可愛さに関しては間違いない。

アルプスの山とユダヤ人の逃避行

主人公のセバスチャンが暮らす村はアルプスの厳しい自然の中で牧羊を中心とした暮らしを営んでいるのだけど、実はちょっとした秘密があった。

村人達はフランスから出国するユダヤ人の手引をしていたのだ。

ユダヤ人がアルプスを越えてスイスに行く…という話は名作映画『サウンド・オブ・ミュージック』でも描かれているけれど、自分達の危険を顧みずユダヤ人に協力する人達がいた…ってところにグッとくる。

村人達はきっとお金も貰っていただろうけれど、お金だけであんな危険なことは出来ないと思うのだ。

『ベル&セバスチャン』でも多くの人達が密かにユダヤ人の命を救うために協力している姿が描かれている。

戦争だったり虐殺だったりと酷いことが出来てしまうのも人間だけど、愛と勇気(アンパンマンみたいだけど)を持って進むことが出来るのも人間なのだなぁ…と考えさせられた。

子役の名演技

『ベル&セバスチャン』は犬の可愛らしさと健気さが際立っていただけでなく、主人公のセバスチャンの演技も魅力的だった。

表情がくるくる変わってとても良い。笑顔だけでなく不貞腐れた顔も可愛いのは子ども特権だなぁ…と。

ちなみに『ベル&セバスチャン』は続編が作られているらしく、主人公も続投とのこと。必ず続編を観ようと決意した。

『ベル&セバスチャン』は「映画観たいんだけど、あんまりしんどい映画は観たくないんだよなぁ」って時に全力でオススメしたい。犬好きの方もぜひぜひ。

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