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アルケミスト 夢を旅した少年 パウロ・コエーリョ 角川文庫

『アルケミスト 夢を旅した少年』はかなり前に話題になっていた気がするのだけど翻訳物が苦手なので今までずっと避けてきたけれどアマゾンオーディブルのラインナップにあったので「翻訳物でも朗読なら大丈夫かも…」と聞いてみることにした。

……結果。私には無理なタイプの作品だった…ことが分かった。絶賛する人がいるのも理解できるけれど私の読書傾向からすると「思ってたのと違う…」ってところに尽きる。

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アルケミスト 夢を旅した少年

ザックリとこんな内容
  • スペインで暮らす半飼いの少年サンチャゴは、ピラミッドに宝物が隠されているという夢を何度も見続けていた。
  • 夢を信じた少年は飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。
  • アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
  • ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものは……

感想

題名になっている「アルケミスト」とは錬金術師のこと。でも、この作品の中の錬金術師は魔法使い的な意味合いよりも、むしろ「賢者」みたいなポジション。

私は『アルケミスト 夢を旅した少年』は羊飼いの少年が宝を求めて旅をする話だと前もって知っていたので、てっきりハリーポッター的な感じのファンタジー小説で大人が読んでも読み応えのある作品なのかな…と勝手に思っていたけれど、そもそも方向性が違っていた。

スピリチュアル系…と言うのだろうか。「人はどう生きるべきか」とか「成功するために必要なことは何か」みたいなところがメインになっていて。少年が旅する先々で説教話的なエピソードが挟み込まれていた。

なんかこぅ…読んでいてモヤモヤする独特の感覚。どこかで感じたことがあるな…と思っていたら途中で気が付いた。聖書の作りと似ているのだ。

聖書って一応、大きな物語があるけれど、途中で宗教的観点からの「イイハナシダナー」みたいなエピソードが差し込まれたり、神の教えが示されたりする。『アルケミスト 夢を旅した少年』もまさにそれ。

『アルケミスト 夢を旅した少年』は夢のお告げに従って宝探しの旅に出た少年のワクワク・ドキドキの冒険譚ではなくて、旅を通じて人生に必要な智慧を得る物語だった。

なので夢で登場したお宝云々は正直どうでも良い感じ。

私が好きなタイプの作品ではなかったけれどキリスト教的な考え方をする人が登場したり、イスラムキリスト教の考え方をする人が登場したり、砂漠の民の生き方に触れられていたりして「ちょっとしたミニ知識を得る本」としてはそれなりに楽しめた。

……とは言うもの、『アルケミスト 夢を旅した少年』は私が苦手とするジャンルの本だったので、パウロ・コエーリョの他の作品を読んでみたいとは思わない。

名言とか生き方の本もそれはそれで好きだけど読むなら素で読みたいと言うか。トンカツも好きだし、カレーも好きだけどカツカレーは好きじゃなくてカツとカレーは別々に食べたいんですよね…って感じ。

自分の好みとは外れる本を読んでしまったのだな…とは思ったけれど、これはあくまでも方向性の違いってだけなので性分に合う人が読めば楽しめるだろうし名作なんだろうな…とも思った。

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