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宝塚歌劇『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』感想。

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4年ぶりに宝塚歌劇を観に行ってきた。

転職に伴い、唐突に1ヶ月の休みが降って湧いた時に「チャンスがあれば宝塚歌劇を観に行きたい」と思ったのだけど、今回は『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』はお芝居のみの公演ではなく、ショーが付いてくるタイプのもの。

宝塚歌劇には『ベルサイユのばら』とか『エリザベート』とか『風と共に去りぬ』とか『ポーの一族』のようにお芝居1本のみの公演もあれば、お芝居&ショーの2本立ての公演がある。

私は宝塚好き…と言ってもガチファンではなくて、どちらか言うと芝居好き人間なので、宝塚のショーはちょっと苦手。

なので「漏れなくショーが付いてくるタイプの公演なら今回は見送ろうかな…」と思っていたところにツイッターで「すごく良かった。タオル持って行って」みたいな感想を読んで「行かねば(使命感)」と俄然、行く気になってしまった。

……とは言いうものの。前もってチケットを買っていた訳ではなく、突然思い立ったので良い席は既に売り切れていて1番安いB席で鑑賞することになった。

宝塚歌劇ってお高いイメージがあるかも知れないけれどB席は3500円。立ち見で良ければ2500円で鑑賞できるので「ちょっと観てみたいな」くらいの公演ならリーズナブルな席で鑑賞するのも良いと思う。

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巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~

巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~

巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~

『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』はピアノの魔術師と称され、19世紀初頭のヨーロッパで絶大な人気を博したピアニスト、フランツ・リストの半生を描いた作品。

リストの作る曲は技術的にレベルが高く「超絶技巧」と呼ばれている。

実在したリストもイケメンで女性にモテモテの恋多き男だったと伝えられていて、宝塚では音楽と恋に生きた男として描かれていく。

ドキドキの花組公演

実は私。宝塚歌劇の中でも花組のお芝居って、あまり触れたことがない。ひっとすると前回(2018年)に観た『ポーの一族』が初めてで、今回が2回目かも。

花組は宝塚の中で最初に創立されたこともあって、宝塚の組の第1とされている。

花組の男役は他の組の中でもトップといわれ「スターを作る組」「男役の組」などとも言われていて、男役トップは「花男」と呼ばれ、娘役トップは「花娘」と呼ばれている。

そして花組は「ダンスの花組」も呼ばれている。私は芝居好きなタイプなので、今まで月組や雪組の公演に偏りがちになっていたっぽい。

クラッシック好きには楽しい作品

私は音楽は大好きなので色々なジャンルを聞くけれど、原点はクラッシックなので『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』はテーマ的にも気持ちが入りやすかった。

リスト以外にも、ショパン、ジョルジュ・サンド、ヴィクトル・ユゴー、バルザック、ロッシーニ等、当時活躍した芸術家がワンサカ登場するで観ていて楽しかったし、とりあえず子どもの頃にピアノを習っていた人なら耳慣れた曲が沢山流れるので楽しいと思う。

宝塚税はお高め

私は楽しめたけど、お芝居にしてもショーにしても良くも悪くも宝塚的な作品で「宝塚税」がお高めだった。

4年前に『ポーの一族』を観た時は「最近の宝塚は宝塚税の税率が低くなったな」て感じていたので、ちょっと意外だった。

宝塚税とは「宝塚歌劇特有のお約束とか演出」のことで、一般的な演劇としかミュージカルに親しんでいる人にはちょっぴりキツイな…と思う謎の風習のことを私が個人的にそう呼んでいる。

  • ちょっぴりお寒いお笑い要素。
  • 恋人そっちのけでライバルが大好きな主人公。
  • 「私を捕まえてごらん」「捕まえるぞ~」みたいな昭和少女漫画的描写。
  • 唐突に沸き起こる「ヤー」とか「ヘイ」とか言う掛け声。
  • いくらなんでも「無いわぁ~」としか思えない奇抜なデザインの衣装。
  • 脈絡なく時空が飛んでエキゾチックな世界に変化になるショー。
  • エキゾチックショーからの不良ヤンキー世界への展開。

……等、今回の公演は宝塚税がお高めだったものの「これぞ正統派の宝塚歌劇」みたいなノリの公演だった。

宝塚税を受け入れることが出来る人なら楽しめるだろうけど、今回の公演が初宝塚…みたいな人は引いちゃう要素が多かったかも。

私は4年ぶりの宝塚歌劇と言うこともあって「まぁ…アレだ。宝塚税は支払わなきゃね」と素直に受け入れることができた。

リストとショパンの関係性

『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』の主人公、リストはショパンをライバル視しているのだけど「おいおい。もしかしたらヒロインよりショパンの方が好きなのでは?」くらいの勢いで宝塚らしい…と言えば宝塚らしい解釈だった。

そもそもとして宝塚は「男役トップが美しく輝くための舞台」なのでヒロインは添え物であることが多いのだ。トップと次期トップが格好良く美しければ無問題…ってこと。

宝塚歌劇は毎度、愛だの恋だのを演じているようでいて、恋愛物として見るとドン引きするような物語はけっこう多い。

『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』は強いて言うならモーツアルトとサリエリの関係をテーマにした『アマデウス』のノリと少し似ている気がした。

それにしてもリストの恋人のマリー・ダグー伯爵夫人も、ショパンの恋人のジョルジュ・サンドも男に男を取られるような感じのポジションでちょっぴり気の毒ではあった。

可憐なマリー・ダグー伯爵夫と男装の麗人、ジョルジュ・サンドはぞれぞれキャラが違っていたけれど、どちらも好演されていて、違うタイプの娘役を堪能することができた。

なんだかんだ言って私はお姫様が大好きな娘役フリークなので「宝塚は男役が全て」だと分かっていても娘役の好演は嬉しく思っちゃう派なのだ。

男役トップの猛烈な色気

お芝居にしてもショーにしても「どうしてこうなった?」と思うような演出がちょっぴり気になったものの、全体的に見ると素晴らしい公演だったと思う。

トップはキラキラと輝いていて色気たっぷりの男役って感じだったし、群舞も素敵だった。

それにしても…男役トップの色気たっぷりな演技はなかなかのものだった。

いい男だけど自分勝手で、だけど才能溢れるリストはハマり役だったと思う。私はガチファンじゃないけれど、男役トップの人が退団された後は「代表作」呼ばれるかもな…と思ったほどだ。

4年ぶりの宝塚歌劇。本当に楽しかった! いつか娘と一緒に行きたい。

最近、漫画の『かげきしょじょかげきしょうじょ!!』にハマってちょっぴり宝塚歌劇に興味を持った中学3年生の娘はまだ生の舞台を観たことがない。私は今すぐにでも娘を連れて行きたい気持ちでいるけど、真面目な娘は「受験が終わってから」と思っているみたい。

受験が落ち着いて娘が「行きたい」って気持ちになったら、是非とも娘と一緒に宝塚歌劇を観に行きたいな…と改めて思った。

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日記
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白い木蓮の花の下で