先の土曜日、中学3年生の娘の土曜参観があった。
小学校卒業時にコロナ禍がスタートしてしまったため、中学校では今まで行事らしい行事はほとんど行われなかった。中2の時に1度授業参観があったけれど体育大会等も保護者の参加は禁止だったので、夫に至っては娘の中学に初めて足を踏み入れる大チャンス。
流石に中学生ともなると授業参観なんて見ても面白くないよね…って話ではあるけれど、学校やクラスの雰囲気は知っておきたいところ。今のところ娘はいじめ等の標的になる訳でなく順調な学校生活を送っているものの「万が一」のときのために知っておくことは重要だと思っている。
人数制限等も無かったし、体育の授業なら密にもならないだろう…って事で夫婦2人で見に行くことにした。
授業参観に行ってビックリしたのは見に来ている保護者がほとんどいなかった…ってこと。密になるどころの話ではなかった。
コロナ感染回避のために来なかった…と考えることもできるけれど、それにしても土曜日なら両親のどちらかが来ても良さそうなものなのに来ない保護者の方が多いってのは驚かされた。まぁ「体育の授業見ても仕方ないし」って気持ちは分からなくもないのだけど。
ちなみに体育の授業は男女別で行われていて、女子は体育館でマット運動だった。
まず最初に驚いたのは「娘の判別が難し過ぎる」ってこと。
保護者は2階のギャラリーから子ども達を見下ろす形での見学だったのだけど、みんな同じ体操服を着ている上に判で押したように同じ髪型をしているので、どの子も同じに見えるのだ。
前髪の量から後ろの髪の長さ。前髪はサイドだけ長くするのが流行っているのか、その長さも毛量までもバッチリ同じ!
なんなの、それ? 裏校則で規定された髪型にの?
「校則なんてなくなればいい」とか言う癖に同じ髪型を良しとする風潮に笑ってしまった。娘は完全に同調する派なので『ウォーリーを探せ』のように娘を探すことに。娘を判別することが出来たのは柔軟体操の時だった。
中学3年生女子の体育のツマラナイことと言ったらなかった。中二病真っ盛りの女子は「頑張る」とか「真面目に取り組む」って事をヨシとしないのか猛烈にダラけた雰囲気で、ゆるゆると動いていた。そして娘もその中の1人として目立たぬように動いていた。
「もうちょっと頑張りなさいよ」と思わなくもなかったれど「あれこそが思春期の中学生なのだな」とも思った。見に来ない保護者が多かったけれど、あのダラけっぷりこそ見ておくべきだと思う。
娘は…と言うと周囲に溶け込んで、終始目立たない動きをしていた。
帰宅した娘に話を聞いたところ「体操好きだから本気出してやりたいけど目立たないように努力してる。あまり張り来っちゃうと後で陰口言われるから嫌なんだよね」とのこと。「ふざけない程度に頑張らず、テストの時はちゃんとやる」ってところが娘の落としどころらしい。
娘は娘なりにクラスで声の大きい女子から目を付けられないように無難にやり過ごせるよう努力しているのだなぁ…と思うと胸熱だった。親の私は中二病こじらせ過ぎていて暗黒の中学生生活を送っていたので「娘は親に似ず賢いなぁ…」と本気で思った。
娘の中学校生活もあと少し。色々あるとは思うけれど最後までつつがなく過ごして欲しいと心から願っている。
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