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菓子折り持って頭を下げるだけの簡単なお仕事。

夫と共に菓子折り持って頭を下げるだけの簡単なお仕事に従事してきた。

義母に認知症っぽい症状が出てきて、近所の人にご迷惑をお掛けしている事が判明したので、夫の実家に行くときに菓子折りを持参してご挨拶してきた。

夫の実家は昭和50年代に造成されたニュータウン。俗に言うところの閑静な住宅地。周囲は同時期に建築された住宅が多いのだとげ、持ち主が亡くなる等の理由から緩やかに世代交代が進んでいる。

夫の実家の向かいには数年前に新しい家が2軒建った。子育て世代のご家族が住んでいるようなのだけど、そのうちに1軒のお子さんに義母が怒鳴りつけた…と言う話を聞いたので「これはマズイ…」ってことで謝罪しに行くことにした。

義母の話だしか聞いていないので、よく分からないのだけど、たぶん「子どもの声がうるさい」とか、そう言う類のことで怒鳴りつけたみたい。

だけど夫の実家周辺の家は1軒ずつの敷地が広く、前面道路も6メートル確保されている。我が家のような狭小住宅ならともかく「生活音がウルサイ」だなんて普通に考えてあり得ない。

夫と相談して「義母が怒鳴りつけたのは向かいの1軒…ってことになっているけれど、もしかしたら、もう1軒にもご迷惑をかけるこにとなるかも知れないから2軒分の菓子折りを持ってご挨拶に行こう」ってことになった。

菓子折りは地元洋菓子店の「ちょっとお高いもの」を奮発し「何かあった時はご連絡ください」ってことで、電話番号を記載したメモを挟んだ。

土曜日の午前中。菓子折りを持って夫の実家のお向かいに訪問した。

義母が言う「怒鳴りつけてやった」と言うお宅の奥様は感じの良い方だった。同業者の勘だけど、たぶん保育か福祉関係の仕事をされていた方だとお見受けした。「母は認知症気味で…」と説明すると理解してくれるどころか、むしろ「日頃の生活で何か気をつける事などがあれば言ってくださいね」と言われて、なんかもう申し訳ないやら、ありがたいやら。

そして「義母は何も言っていなかったけれど念のためご挨拶しておこう」と思っていた、もう1軒については予想外の反応が返ってきた。

「ピアノの音がうるさい。防音工事をしろ」と怒鳴り込まれました!

……ちょっと待って。そんな話、聞いてないし。

だけど間違いなく義母が言ったのだろうし、もう平謝りするしかなかった。お相手はかなりのご立腹の様子。激おこ…って感じで夫と私は菓子折りを持って平謝り。

「一緒に暮らすこととか考えていないんですか?」
「施設に入れるとかもないんですか?」

焼き土下座

焼き土下座

申し訳ございません。スライディング土下座でも焼き土下座でもしたい気分ですが、とりあえず、ごめんなさい。申し訳ごさいません。電話番号をお渡ししておきますので、どうか今後、ムカつくことがあれぱ私どもにカチコミ入れてください。このたびは誠に申し訳ございませんでした。

…ってことで、ひとまずお許し戴いた。

いやぁ…これは大変だった。そして義母のことを考えていかねばならないのだけど義兄のこともあって、そう簡単に事は進みそうにない。夫は次男なので夫の一存では色々と事を進めることが出来ないのだなぁ。

それにしても今回の出来事。夫はかなり消耗したっぽいけど私は意外と大丈夫だった。と言うか、あの場は私がいなかったら色々とヤバかったと思う。

CADオペレーター時代「謝罪するための頭下げ要員」として何度も謝罪に駆り出されていたので耐性がついているのだ。もちろん私も最初から平気だった訳じゃない。はじめて頭下げ要員として参加した時は立ったままの状態で2時間怒鳴られ続けて泣きそうになった。

解放されて息も絶えになっていた私に上司が「いやぁ~まいったよね。俺さぁ~。○○部長、なんであんなヅラ付けてるかって、ずっと考えてたよ~」と慰めてくれた事は今にしては良い思い出。

それはそれとして。

自分の親の事ならグイグイ勝手に進めていく事ができるけど、夫の親となるとそうもいかないのが難しい。実権は義兄にあり、その義兄は大腸癌で戦力外とか。状況はかなり詰んでいる。

もっとも、これらの事は義兄の手術がどうなるのか、癌がどこまで進んでいるのか…ってところで対応が変わってくるので、今のところは様子見するしかない。

私。待つのが苦手なタイプなので、この状況はもどかしい。一気にパーッっと進めていきたいけど、世の中は自分の思い通りにならないのだよなぁ。

「大変だぁぁ」とは言うものの、独身時代に1人で色々やっていた時の事を思えば「ヌルゲーだよね」みたいな気持ちは正直ある。あの時は1人だったけれど、今は夫も娘もいる。頑張るしかないし、頑張れる。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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