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プリズンホテル 浅田次郎 集英社文庫

浅田次郎と言えば高倉健が主演して話題をさらった『鉄道員』の原作者で「泣かせる」ことにかけては職人かと思われる作家さんである。

私は俗に言うところの「お涙頂戴」的な小説は、それほど得意ではなくて、むしろ「絶対、泣いてやらんぞ。さぁ、かかってこい!」とて気が構えて読む方なのだけれど次郎の罠にマンマと引っかかってしまったのは悔しい限りだ。

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プリズンホテル

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極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。たった一人の身内で、ヤクザの大親分でもある叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルのオーナーになったというのだ。

招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ―。

熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家…不思議な宿につどう奇妙な人々がくりひろげる、笑いと涙のスペシャル・ツアーへようこそ。

アマゾンより引用

感想

「泣かせのツボ」を心得ていて、人の心を計算し尽して書かれた文章。浅田次郎の小説からは、そんな狡猾な印象を受ける。

もはやこれは『罠』としか言いようがない。

そこに罠が仕掛けられていると、なんとなく勘付いているのに飛び込まずにはいられない野生動物になってしまった気分だ。

ちなみに『プリズンホテル』とは正式名称を「奥湯元あじさいホテル」という。

経営者が極道(つまりヤクザ)だったりする問題アリのホテルなのだけれど投宿すると「この世の垢」を洗い流すことができるような、そんな場所。

ストーリーの面白さもさることながら、登場人物が魅力的なのである。

それぞれ「人間としてどこか欠損している」のに「なぜか優しい」のだ。私は出版社のまわし者ではないけれど「騙されたと思って、ちょっと読んでみてよ」・・・とオススメしたい1冊(とくに疲れちゃってる人達に)

シリーズ3巻まで読んだのだけれど、毎回、毎回ドキドキしながらページをめくり、怒って、笑って、ホロッとして「あぁ。人間っていいなぁ」などと、ひどく道徳的な感慨にふけってしまう。

あぁ。なんてこったい。こんなにピュアに感動しちゃうだなんて。

策士なり! 浅田次郎!!

そして、次郎の罠にハマった私は『プリズンホテル』の完結編が出るのを待ちわびている。

いいものは、いい。面白いものは、面白い。理屈なんて、なんの役にも立たないということを浅田次郎に叩き込まれたような・・・そんな気がした。

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白い木蓮の花の下で
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