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彼岸花が咲く島 李琴峰 文藝春秋

『彼岸花が咲く島』は第165回 芥川賞受賞作。読んだことのない作家&作品だったので「図書館で借りてみるか…」とチェックしたところ、サクッと借りることが出来たので、早速借りて読んでみた。

う~ん。これは個人の好みの問題だと思うのだけど、私は受け付けないタイプの作品だった。

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彼岸花が咲く島

ザックリとこんな内容
  • 記憶を亡くした少女が島に流れ着くところから物語スタートする。名前がないので宇実(うみ)と名付けてもらう。
  • 島は「ニホン語」と「女語」が混在している。
  • 女語は女性にしか習得を許されていない。
  • 宇実は女語を学び、島のシャーマン的存在である「ノロ」となるべく学びはじめるのだが…。

感想

『彼岸花が佐久島』は、とりあえず猛烈に読み難い。

作品の中に「ニホン語」と「女語」が入り混じっているので変な気持ちになってしまう。ちょっと例えは下品だけど外国籍のキャバ嬢が喋っている感じ。エセ日本語というのか、日本語が苦手な外国人が話をしている日本語と言うのか。

設定的には「近未来日本」みたいなノリなのだと思う。そうでなければ別の世界線日本。ちょっと「なろう系ラノベ」に通じる世界観だと思った。色々とむちゃくちゃな設定だけど「現代日本ではない」ってことで、読み手の方が合わせていくしかない。

主人公、宇実が漂着した彼岸花が咲く島は現代日本とは違う価値観でもって成り立っていた。

  • 基本、女性優位。
  • 家族と言う概念がなく、島の子ども達は「島の子」みたいな扱い。
  • 女は子を産んでも産まなくてもOK。
  • 母親が育てたくない子は里親が育てる。

フェミニスト的な概念から作られた設定だと思うのだけど妙に不気味で歪な印象を受けた。狂信的な宗教団体のコロニーっぽい雰囲気。

「島がどうしてそんな価値観になってしまったか?」については物語の核として描かれるので、ここでは伏せておくけれど、私にはどうにも納得のできない解釈だった。

「小説を読もう」とするのではなく「作者の思想や主義主張を読もう」と言う姿勢で挑んだ方が良かったのかも知れない。

私には受け入れ難い作品ではあったけけれど、芥川賞らしい作品だな…とは思った。

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白い木蓮の花の下で
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