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声の在りか 寺地はるな 角川書店

寺地はるなは初挑戦の作家さん。最近、Twitter等で名前を見かけることが多くなってきたので「試しに読んでみようかな」と借りてみた。

……なんだか売れっ子になりそうな予感。

ただ『声の在りか』に限っては個人的には好きではないタイプの作品。だけど「好きではない」と思うのと「上手い」と思うのは別の話で、なかなかに良く出来た作品だと思う。

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声の在りか

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ザックリとこんな内容
  • 主人公は小学4年生の息子がいるパート主婦の希和。ママ友付き合いだのインスタに情熱を感じるタイプ。
  • ある日、希和は「こんなところにいたくない」と書かれたメッセージを見つける。その筆跡は1人息子のものだった。しかし希和は本人に真意を問いただすことも夫に相談することもできないででいた。
  • そんな中、希和は息子が勝手に出入りする民間学童『アフタースクール鐘』で働きはじめる。

感想

寺地はるな…なかなかに上手い作家さんだと思う。現代の主婦が置かれた状況がとてもリアル。ママ友付き合いにPTAにパート。「子育て主婦」と言う狭い世界の中で生きる中でいつしか自分の価値観を見失っていく女性の姿がリアルに描かれていた。

「なんとなくだけど映像化を意識して書かれた作品なのかな?」と思った。連ドラにしたら、まあまあ観る人がいそうな感じ。

……だけど自分の好みかと言われると、まったく興味が持てなかったし主人公の気持ちにも沿うことが出来なかった。ママ友付き合いとか、他人との競争とか私が興味を持てそうにないテーマなので、どうにも無理過ぎた。

主人公の希和は民間学童でパートをはじめてから、成長していくのだけど、このあたりま下りは「なんと言うご都合設定!」としか思えなかった。私自身、方向性は違うものの似たような仕事をしているだけに「どう考えてもそんな経営では無理でしよ?」って感じで、ここの部分だけは現実から掛け離れていて夢見がち。あまりにもバランスが悪過ぎる。

私はまったく楽しめなかったけど、大人の成長小説として無難にまとまっていたし、希和に感情移入出来る人は多いと思う。

そして私の好みではなかったものの、寺地はるなの作品はまた読んでみたいと思った。今回は題材が合わなかったけど、違うテーマなら面白いかも…とか。次の作品に期待したい。

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白い木蓮の花の下で
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