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賢者の愛 山田詠美 中央公論新社

十数年ぶりの山田詠美……と思ったら、意外にも読書録に感想を書いていなかった。

山田詠美は『蝶々の纏足』とか『風葬の教室』等の初期作品を読んだだけで、とんと読もうと思わなかったのだど、今回の作品は谷崎潤一郎『痴人の愛』をリスペクトした作品だと聞いたので手にとってみた。

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賢者の愛

ザックリとこんな内容
  • 主人公の真由子はは父と初恋の人を奪った親友に奪われる。
  • マヤコは初恋の人を奪った親友の息子に、『痴人の愛』から「直巳」と名付る。
  • 真由子は22歳年下の直巳を手塩に掛けて調教し、復讐を開始する…

感想

『痴人の愛』の女性版……って事なのだろうし『痴人の愛』を絡めて書いてはいるものの、路線としては似て非なるものだと思う。

主人公の女性が友人の息子を長い時間をかけて調教するという設定を聞くと『痴人の愛』っぽい気がするけれど、じっくり読んでみると、主人公と直己(主人公の友人の息子)よりも、むしろ主人公と友人との関係の方がずっと根深い。

悪くはないと思う。だけど、激しく物足りない。

『痴人の愛』よろしく書くのなら、もっともっと直己との関係を掘り下げて欲しかったし、友人との関係を書くのなら愛憎を織り交ぜてグイグイいっ欲しかった。

帯に短し襷に長しと言う印象。

あと、これは作品には直接関係内のだけれど表紙絵はあれで良いのだろうか?

「これ、どこかで見たことある」と思って調べてみたらアニー・リーボヴィッツのレオナルド・ディカプリオのポートレートそのままだった。どうりで見覚えがあるはずだ。

あれはオマージュって事でOKなんだろうか?

それとも編集者が見過ごしていたのだろうか。どちらにしても、味噌がついちゃった感は否めない。

再版する時に表紙が変わっているので、盗作…とはいかないかも知れないけれど、アウトな案件だった気がします

ワクワクして手に取ったので、期待値が高過ぎたのかも知れないけれど、最初から最後までしっくりこない作品だった。

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白い木蓮の花の下で
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