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居酒屋兆治 山口瞳 新潮文庫

主人公は絵に描いたように不器用な男で妻と娘を持つ、ありきたりなオヤジ。

ありきたりな恋をして、脱サラをして、不器用に生きている男だったりする。すごくイイ男かと言うと、たぶん、そんな訳でもなくて「普通のオッサン」だと思うのだが、一本気な気性が愛しいような……そんな男。

どちらかと言うと男性に好まれそうな作品だと思う。

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居酒屋兆治

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国立で広さ5坪の縄のれんのモツ焼き屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。

かつての恋人で、今は資産家と一緒になった、さよの転落を耳にするが、現在の妻との生活の中で何もできない自分と、振り払えない思いに挟まれていく。

アマゾンより引用

感想

たぶん「オヤジ」もしくは「男」が読んだらハートを鷲掴み……なのかも知れない。

しかし、私自身が女性なだけに、男心に機知に食い込むことができなくて「まずまず面白かった」ってところの感想しか持てなかった。

それでも「兆治」という居酒屋で繰り広げられる人間模様だとか作品全体に流れる雰囲気には、とても惹かれてしまった。

「兆治」のような居酒屋(やきとん屋←鳥でなく豚なのだ)なら行ってみたいと思った。

無骨な大将と、心根の優しい女将さんがいる居酒屋で集まってくる人は、みな地元に住む常連さんで……なんてシュチュエーションはある種のパラダイスではなかろう。

居酒屋兆治は一井に生きる人が羽を休める場所とでも言うか……ほんのり心休まる赤提灯なのだ。

安くて、気持ち良く酔わせてくれて。気安い間柄かと思えば、妙に他人行儀な距離の取りかたをする付き合いがあって。

居酒屋兆治は日本の「大人」が行く居酒屋なのだと思った。古き良き居酒屋さん……って言うんだろうか。

小洒落てなくて、小奇麗でなくて、なのにホッと一息つけるような、そんな場所。

働く大人で、ちょっぴりお酒の好きな大人には居酒屋兆次のような「特別な居酒屋」があるのだろう。

働く大人の人数分だけ、そんな居酒屋があるのだろう。「男の世界」な部分が多くて、私には感じきれない部分があった。

山口瞳という作家が多くの男達から支持されている理由が分かったような気がした。

いい居酒屋を知っている男は、いい男かも知れない……なとどと思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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