『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』は悩み多きお年頃の中学1年生の娘のために借りてきた。
このサイトでは漫画の紹介はしない方針だけど、コミックエッセイ…とは言うもの文章の方が多くて「エッセイに漫画がくっついている」って感じになっている。
漫画で表現されることって、どうしても下に見られがちだけど『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』は人間関係に悩んでしまう人に是非読んで戴きたい1冊。
書いている内容は、それが出来る人からすると「そんなの当たり前でしょ」ってことばかりだけど、出来ない人にとっては福音だと思う。
多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。
ザックリとこんな内容
- 人間関係と心の持ち方をテーマにしたコミックエッセイ
- 2ちゃん(5ちゃん)のモナー風のキャラクターが登場する漫画とサックリ読めるエッセイで構成されている
- SNSの悩み、職場の人間関係の悩みなど生活と密着した悩みと考え方について
感想
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』を読んでみての感想は「あ~。この本、10代の頃に読みたかったわ」ってことに尽きる。
私は現在48歳。今でこそ自分の感情に折り合いをつけたり気持ちを切り替えたりすることが出来るようになったけれど、10代の頃は自分の感情を持て余していた。
10代の頃にこの作品を読んでいたら、もっと楽に生きられたんじゃないかな…って思う。
正直、内容的には大したことは言ってない。
- 他人のことなんて気にすんな。他人は自分のことなんて気にしてないぞ
- 自分の気持ちに正直に生きろ
- 人生、難しく考えずに楽に行こうぜ
……くらいの話。実のところ目新しいことは何一つ書いていない。
だけど4コマ漫画を添えるとこで、分かりやすさが格段に違う。中学1年生の娘の心にも刺さるものがあったみたい。
私は文章の力の偉大さを信じている民だけど、漫画の力も侮れないと思っている。
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』は現代人の生き辛さを上手く描きつつ、それに対しての救済策をフォローしているところが上手いと思った。
お悩み中の娘へのヒントに…と思って借りた作品だけど、大人が自分を見つめ直すため読んでみるのも良い気がする。
サクッと読めちゃうので興味がある方は是非。
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