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映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』感想。

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『僕たちは希望という名の列車に乗った』は2018年に公開されたドイツの青春映画。

1956年のハンガリー動乱に共感し授業中に黙祷を捧げたことで、東ドイツを敵に回してしまった高校生達が西へ脱出するまでを描いた実話を元にして作られている。

東西ドイツを分断していたベルリンの壁が崩壊てドイツが1つになったのは1989年11月9日。私はベルリンの壁の崩壊についてははリアルに覚えているけれど、実のところ東西ドイツがどんな状況に置かれていたのかは知らなかった。

歴史的な部分につい知る…と言う意味でも面白かったし、人間ドラマとしても見応えのある作品だった。

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僕たちは希望という名の列車に乗った

僕たちは希望という名の列車に乗った
Das schweigende Klassenzimmer
監督 ラース・クラウメ(ドイツ語版)
脚本 ラース・クラウメ
原作 ディートリッヒ・ガルスカ(ドイツ語版)
『沈黙する教室』
製作 ミリアム・デュッセル
ズザンネ・フライヤー(ドイツ語版)
イザベル・フント
トーマス・クフス(ドイツ語版)
カッレ・フリッツ
製作総指揮 トーマス・ブレトシュナイダー
フランク・ヘッヒラー
カロリーネ・フォン・ゼンデン
出演者 レオナルド・シャイヒャー(ドイツ語版)
トム・グラメンツ(ドイツ語版)
音楽 クリストフ・カイザー(ドイツ語版)
ユリアン・マース(ドイツ語版)
公開 ドイツの旗 2018年3月1日
日本の旗 2019年5月17日[1][2]
上映時間 111分

あらすじ

物語の舞台はベルリンの壁が建設される前の1956年の東ドイツ。

鉄鋼の町スターリンシュタットのエリート高校に通うテオとクルトはある日、遊びのために忍び込んだ西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見る。ソ連による軍事介入で多数の人々が犠牲になったことに怒りを感じた2人は、ただ犠牲者を哀悼したいという純粋な気持ちから、級友たちに呼びかけて授業中に2分間の黙祷を行った。

しかしもテオとクルト達のやったことはソ連の影響下にある東ドイツにおいては体制への反逆行為とみなされ、当局の調査が入る。

生徒達は一週間以内に首謀者を明かすこと、それに従わない者は全員退学に処すという通達が下る。

生徒達は信念を貫いて進学を諦めて労働者として生きるか、大切な仲間を密告してエリート街道を進むか、決断を迫られる。

執拗な聴取に頑として口を割らない生徒たちに業を煮やした調査官のケスラーは、反ナチの英雄だった亡父を敬愛する生徒エリックに父親の正体を明かして揺さぶりをかける。 エリックの父親はナチに寝返り、ソ連軍に処刑されていたのだった。

父親の秘密を新聞に掲載するとケスラーに脅されたエリックはクルトが首謀者であると明かしてしまい……

ザッツ・イケメンパラダイス

映画の見方って人によって色々あるけど『僕たちは希望という名の列車に乗った』は絵面的になかなかのものるイケメンパラダイスと言っても過言ではない。

ゲルマン系の美形は素晴らしいね!

昨今は白人・金髪だけを褒め称えるのではなく、多様な容姿の美しさに注目していく時代ではあるけれど、昭和の少女マンガ育ち世代の私は「金髪の白人は大正義」と言う刷り込みがあるので『僕たちは希望という名の列車に乗った』に登場するようなイケメンは好みのど真ん中で目の保養になった。

『キングスマン』のコリン・ファースのような渋親父も好きだけど、若いイケメンも捨てがたい。……って言いつつ、私はイケメンだけでなく白人金髪美女も大好きなのだけど。

ただ『僕たちは希望という名の列車に乗った』に限っては女性も登場するけれど、女性を愛でる要素は少なく、イケメン特化型の作品になっている。

ベタベタな友情

『僕たちは希望という名の列車に乗った』の大きなテーマは「戦争に反対する若者たちの苦悩と未来」みたいな感じになっているけれど、むしろベタベタな友情ドラマに注目したい。

友人を裏切るかどうか?

……この選択はかなりキツイ。

「恋愛か友情か」とか「出世か友情か」くらいなら、今の時代にもあるけれど、これから先の人生が丸っと乗っかってくるし、それどころか生死に影響するようなところで友情を選ぶかどうかを迫られるのだ。

「私は友情を選びます」と言いたいところだけど「もし自分が」と想像したら、もしかしたら裏切ってしまうかも知れないな…と思ってしまった。

むしろ親の愛に涙した

『僕たちは希望という名の列車に乗った』は『いまを生きる』と似ていると感じた人が多いようだけど、私は『いまを生きる』と方向性は違うと思った。

担任の教師の影響で学生が立ち上がる……みたいなとこは似ているけれど、主人公達の背景…家族関係の描写が大きく違っている。

いまを生きる』の場合、家族との折り合いがつかない子どもがクローズアップされていたけれど、『僕たちは希望という名の列車に乗った』の場合はむしろその逆。

色々と問題があったものの、親達は最終的に子どもの意思を尊重して、それぞれ子ども達を送り出している。

他国に亡命する場合、亡命した人は良いかも知れないけれど残った家族は地獄をみることになる。それでも親達は我が子の幸せを願って子ども達を送り出す…ってあたりに、涙してしまった。

『僕たちは希望という名の列車に乗った』はものすごい名作…ってほどではなかったけれど、映像的にも美しかったし感動できる場面もそれなりにあったしで、まずまずの秀作だと思う。

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映画
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白い木蓮の花の下で