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葡萄と郷愁 宮本輝 角川文庫

東京とブタペストを舞台に、それぞれの国に暮らす若い女性の迷いを描いた作品。

揺れる女心が鮮やかな小説……ってことだと思うのだが、ちっょと軽い印象を受けた。

時代背景が濃いこともあり、観念が古いと言うか、なんと言うか。女性がイマイチ生きていないような気がしてならなかった。

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葡萄と郷愁

ザックリとこんな内容
  • 1985年10月17日、東京とブダペスト。
  • 同じ日の同じ時刻、人生の岐路に立つ二人の女子大生の物語。
  • 1人は若き外交官との結婚を承諾した沢木純子。
  • もう1人は夢のようなアメリカ移住を強く勧められるホルヴァート・アーギ。
  • 2人の女性の人生が交互に語られていく。

感想

イマイチ作品に入り込めなかった理由は、ヒロイン達に共感出来なかったところにある。

2人のヒロイン達の懊悩も、さほど伝わってこなかったのだ。人生を左右する出来事にしては、あっさり風味。

言葉は悪いが男性諸氏から「これだから女は所詮……」なんて言う悪態を疲れても言い返せないと言うような。

ただ、この作品はリアルタイムで起こった自分の私生活と重なる部分があったので、そういう意味では面白く読むことが出来た。

物語性は高くないし、描写も雑な感じがするのだが「決断」という言葉の持つ意味については深く考えさせられた。

そして、自分の選び取った道は、結局のところ選ぶべくして選ばれた最良の道ではなかろうか……と。

タイムリーな感じで出会えたことに感謝するものの、それ以上の感慨は抱けなかった1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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