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実母、デイサービスに通いはじめる。

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実母が重い腰をあげてデイサービスに通うことになった。

実母は以前から主治医から「家に閉じこもっていては駄目ですよ。出来るだけ人と関わりを持ってください」と言われている。若い頃から出不精ではあったのだけど、年を追うごとに「家から出たら死ぬ」くらいの勢いで、外出するのを頑なに拒否。

病院以外はどこにも行かず、1年中家の中だけで暮らしている。

最近、家に遊びに来てくれる近所の茶飲み仲間が亡くなったこともあり、ようやくデイサービスに行くことを受けて入れてくたれ。

デイサービスでは入浴サービスもあるけれど「お風呂は嫌だ」と言うので、お昼ごはんとおやつを食べて、軽いストレッチレベルの体操などをして帰ってくる感じのプログラム。

……長かった。ここまで来るのに数年かかった。

先日「お試し」と言うことで行ってみたのだけど「お昼ごはんも美味しかったし、まあまあかな」と満更でもない風だったので、続けて週1で通うことになった。

正直、もう少し通って欲しいところなのだけど、いきなりグイグイ押してヘソを曲げられても困るので、週1のデイサービスをコンスタントにこなしてくれる事が当面の目標。

私もパートが決まったので、実母が機嫌良く過ごしてくれると助かるのだけど。

人は1人では生きていけない。

ごくまれにスナフキンのように生きられる人もいるけれど、やはり人間は集団で生きるように仕組まれた生物なのだと思う。

私はどちらかと言うとウェイな人達にはついていけないし、人に対する気遣いとか苦手なタイプだけど、それでも人に助けられて生きている自分を感じているし、人と接する事に対して臆病にならないよう心掛けている。

……って本当は苦手なんだけど。

だけど苦手だと言って逃げていては前に進めない。母の場合、ほうっておくと自宅の居間のテレビの前に座って一歩も動かない、ひと言も喋らない…なんて事になるので油断出来ない。

嘘みたい話だけど実母は動かなさ過ぎて筋力の低下が原因で立って歩くどころか起き上がれなくなってしまった事があるのだ。

身体も頭も動かしていないいないと本当に駄目になってしまう。

とりあえず母が途中でへそを曲げて「もう行かない」と言わないことを願うばかり。

どうかどうかデイサービスに上手く馴染んでくれますように。

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日記
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