Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!

野ばら 林真理子 文春文庫

宝塚の女優さんと、雑誌記者の女2人の恋の話。歌舞伎役者だの、銀行マンだのが出てきて、お話自体は華やかだったのだけど、読後に残ったのは「林真理子は老いたのだなぁ」という印象だけだった。作者は、もう、この路線を書くには年を取りすぎたのだと思う。ひと昔前の少女漫画を読んだ時のような「時代遅れ感」にクラクラしてしまった。

携帯メールの使い方や、言葉遣いなんかが微妙にダサいのだ。ちょうど15年くらい前の感覚なんじゃないかなぁ。小説ってのは、あえて「時代の最先端」である必要はない。何十年もの時を重ねて読み継がれている作品だってあるのだ。しかしながら「いまの流行」を書こうとして失敗してしまった場合は、やはり「古臭い」「ダサい」としか言いようが無い。

時代に乗り遅れた…って部分を差っ引いても、薄っぺらな内容だったと思う。『負け犬の遠吠え』でおなじみの酒井順子の解説に「二人は不幸を味わった」と書いてあったけれど「ヒロイン達が経験したことは不幸でもなんでもないのでは?」とはか私には思えなかった。結局のところ価値観の相違なのだろうなぁ。たぶん作者も、酒井順子も社会的ステータスと、いい男(社会的に評価されていると言う意味)との結婚が人生の判断基準なのだろう。世の中には色々な人がいて、色々な価値観があるので、それはそれで悪くはないが私には関係ない人達だなぁ……と思った。

作者の全てが嫌いではないのだけれど、最近の作風は大嫌いと言っても過言ではない。『本を読む女』とか『天鵞絨物語』あたりは、今でも大好きなのだけどなぁ。たまには、ちょっと堅苦しいくらいの文章を読ませてもらいたい……と思った1冊だった。

野ばら 林真理子 文春文庫

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
白い木蓮の花の下で
タイトルとURLをコピーしました