この週末は家族で奈良県明日香村にハイキングに行ってきた。
明日香村は石舞台古墳をはじめ、歴史的な遺物がわんさかある場所。大阪の中南部に住む子ども達は「遠足で行く場所」の定番になっている。
私は学生時代からお寺巡りが好きだったので、明日香村には何度となく足を運んでいたけれど、結婚してからはとんとご無沙汰していた。
娘が小さい頃はアウトドアと言うと、娘のありあまる体力を削るために複合遊具のある緑地公園か、山に登るか、アスレチックに行くか…って感じだったのた。
そんな娘も小学校6年生。明日香村に連れ行っても、多少は理解できるお年頃になったので、以前から観たいと思っていた彼岸花を観に行ってきた。
週末、関西はハイキング前夜まで雨予報が出ていたのだけど、当日はまさかの曇り予報…どころか、実際は青空が覗く時間帯も多く、明日香村の最高気温は31度。ハイキングを楽しむにしては暑過ぎる1日だった。
今回の目的はお寺への参拝ではなく、彼岸花と古墳等をザックリ巡ること。明日香村は広いので、欲張らずピンポイントで攻めることに。
明日香村ハイキング
絶対に外せないと最初に目指したのは稲渕の棚田。奈良県でも有数の彼岸花スポット。
近鉄飛鳥駅から石舞台古墳までバスで一気に移動して、そこからは徒歩で稲渕の棚田を目指した。
私も娘も石舞台古墳は何度も中に入っていたけれど、夫は明日香村に来るのが初めてだと言うので、石舞台古墳は中に入ってしっかり見学。
やっぱり明日香村に来たら石舞台古墳だけは押さえておくなくては。
今年は彼岸花の開花が遅れていて「いつ咲くんだろう?」とやきもきしていたけれど、彼岸花は丁度見頃を迎えていた。
明日香村は田畑が多く、稲渕の棚田まで行かなくても、あちこちで彼岸花を楽しむことが出来るのだけど、稲渕の棚田はわざわざ行く価値のある素晴らしい景色だと思う。
稲渕の棚田を堪能した後は徒歩で散策しながら彼岸花や歴史的な場所を楽しんできた。もと来た近鉄飛鳥駅を目指して、あちこち寄り道。
奈良市内の観光地はどこも外国人観光客で一杯だけど、明日香村には外国人観光客の姿がほとんどなかった。旅慣れた風のバックパッカーはいたけれど、そもそも日本人観光客も多いとは言えず、どこものんびりムード。
お弁当は川原寺跡の周囲に広がる野原の木陰で戴いた。
昭和生まれの中高年なら「この木なんの木気になる木~」と歌いたくなるような木の下で食べるお弁当は最高に美味しかった。外で食べると適当に作ったお弁当でもまずまず美味しく感じられるから不思議だ。
お弁当の後は、亀石、猿石、鬼の雪隠、鬼の俎、高松塚古墳、等を観ながら飛鳥駅を目指したのだけど、午後からは半端ない暑さですっかりバテてしまった。後で調べたら最高気温が31度もあったとこのことで、なるほど納得。
亀石は亀を弔って作った石とされていて、亀石が西へ向いたら奈良盆地は泥水に沈む…と言う伝説が残っている。ビジュアル的に可愛くてお気に入り。
猿石は田んぼから発掘されたもので、詳しいことは分かっていいとのこと。吉備姫王の檜隅墓の敷地内に4体の猿石が設置されている。
最後に飛鳥駅前の道の駅で夫は苺ソフトクリーム、私と娘は苺ソーダを満喫した。飛鳥駅はあすかルビーと言う苺の産地。苺ソフトクリームも苺ソーダも「偽物の苺」ではなく、本物っぽい苺の味がして美味しかった。
ハイキングをするには暑過ぎる1日だったけど、ずっと見たい思っていた稲渕の棚田の彼岸花を見る事が出来て大満足。花は見頃が限られているので、行けそう休日はこの日かなかったのだ。
娘もこういった観光を楽しむことが出来るようになってくれて本当に嬉しい。毎度、こんな訳にはいかないだろうけれど、機会があればまた行きたいな…と思う。