先日、娘と『天気の子』を観に行ったのだけど、娘の感想が私と大きく違っていて、ちょっと面白かった。
娘が小さい頃から彼女は私とは違う感覚を持った子だと思っていたけど「ここまで違ってくるものなんだなぁ」と感心させられた。
私は小さい頃からお姫様が大好きで、ファンタジーと童話を愛していて「ありもしない事」を空想する子どもだった。
一方、娘は「素敵なドレス」は好きだけど、お姫様もディズニープリンセスも興味なし。『ディズニー・オン・アイス』に連れて行っても「面白かったけど1回観たから、次はもういいや」って言っちゃうタイプ。
小さい頃から本のある生活をしてきたせいか、本を読むのは大好きだけどファンタジー設定には興味がない。
そんな娘もここ数年はハリー・ポッターにハマったり、小学生の間で流行っているような、ちょっとしたファンタジーを読むようになった。
なので「あれ?この子はファンタジーNG派かと思っていたけど、大丈夫になったのかな?」と思っていたのだけれど、やっぱり娘はファンタジーNGの人だった。
娘は『君の名は』と『天気の子』を較べた時、断然『君の名は』の方が良かったと言うのだ。
「だって『君の名は』の方が、ギリギリ可能性がありそうな話でしょ?『天気の子』は訳分かんないから…ちょっとね…」と娘。
娘の主張はこんな感じ。
- ハリー・ポッターは全てが作り物だからまだアリ
- 魔法なんて無いって分かってるけどハリー・ポッターは学校生活が面白いところが好き
- 『君の名は』も『天気の子』も現代日本設定だから嘘くさい
- でも『君の名は』の方がギリギリありそうな感じがする
……なるほど。分からなくはない。
『君の名は』はいわゆるタイムリープ的な物語なので、娘視点だと嘘っぽいけどギリギリ許せるラインだったのだ。
『天気の子』は現代の日本が舞台なのに、ガチガチのファンタジーってところが無理だったらしい。
娘に『はてしない物語』とか『ナルニア国物語』を勧めなくて良かったと改めて思った。
娘は『宇宙兄弟』を読むことは出来ても、前世が云々とか言う『ぼくの地球を守って』とか、月の戦士が戦う『セーラームーン』は無理なのだと思う。
世の中には「ファンタジーとか作り事とか無理」って人がいて、ヲタク友人の中にも「実は私。ヲタクだけどファンタジーとか全く興味ないんだよね」って人がいる。娘もたぶんそんな感じ。
どうりで娘はディズニーランドとか、USJに誘っても行きたがらない訳だ。だってアレは全部作り物だもの。
娘は私と違ったタイプなので一緒にいて面白いし、親だけどいまだによく分からないところがある。そして方向性が予想出来ないだけに楽しみでもある。
最近、娘もしっかり自分の意見を表現出来るようになってきたので、映画や本の感想を聞くのが楽しくて仕方がない。
これからはもっと難しい作品も理解出来るようになるだろうから、親と一緒に行動してくれるうちに、娘と一緒に色々な体験をしておきたい。