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アレグリアとは仕事はできない 津村記久子 筑摩書房

津村記久子ははじめて読む作家さんの作品だけど、なかなか描写の上手い人だと感心させられた。

題名になっている「アレグリア」とはコピー機のこと。

アレグリアを使う主人公と、コピー機との「仁義なき争い」の物語だった。

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アレグリアとは仕事はできない

「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。

男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねえ、と先輩は言うが…。

アマゾンより引用

感想

私は現在、結婚して専業主婦なのだけど、以前は図面を描く仕事をしていた。

なのでコピー機やプロッターといった機械を使うことが多かったため、この作品を読んで何度「そうそう。分かるわぁ」と頷いたことか。

機械が上手く使えない時に感じる苛立ちを上手過ぎるほど上手く表現していた。

しかし、もっと「上手いなぁ」と思ったのが人物描写。

主人公の女性は私の知っている女性にとてもよく似ていたのだ。特別な人間を描いた訳ではなく「どこにでもいる頑張っている普通のOL」を描いていたからだと思う。

この作品を読んで主人公に共感する働く独身女性は案外、多いのではないかと思う。

「すごく上手いなぁ」と思った訳だが、面白いかと問われると首をかしげざるを得ない。

リアルではあるけれど、小説としては今一歩、踏み込みが足りない気がするのだ。上手いけれど感動が無い。共感は持てたが、心揺さぶられることは無かったのだ。

これもまた、1つのスタイルとしてアリなのかも知れないけれど、この作品には「小説を読む楽しみ」が無いように思えてならない。

すごく面白かったとは言い難いけれど、とりあえず、津村記久子の書く他の作品をいくつか読んでみたいとは思った。

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白い木蓮の花の下で
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