「白蓮さんって、毎日こんな感じで生活してるの?」という言葉とともに、この本を貰った。
ちなみに私の身長は144センチ。でもこれは自称。ちゃんと測ったら143センチくらいぢゃないかと思う。
どうしようもないチビッコで150センチの人が羨ましいくらいなのだが、それでも「あぁ。同志よ」ってな気持ちでページを繰った。
150cmライフ。
満員電車でおぼれそうになりました。…などなど、身長150cmならではの悲喜こもごも。ちっちゃい女の子のためのイラスト&エッセイ。
アマゾンより引用
感想
ジャンルとしては「コミックエッセイ」なのだと思う。
アッサリとしたタッチのイラストが可愛らしくて良かったのだが、イラストよりも何よりも、帯に書かれたコピーが素敵だった。「満員電車でおぼれそうになりました。」ときたもんだ。
……あぁ、分かる分かる。そして見開きの1ページ目に書かれた言葉も素晴らしい。「ちっちゃいけど、てきとうに頑張っています」
そうなんだよ。ちっちゃくても、てきとうに頑張ってりゃ、多少の不自由はあっても、それなりにやっていけるんだよ。どのページも、144センチの私にとっては共感できるものばかりだった。
いいよねぇ。自分の身体的な特徴を売りにして笑いが取れるってのは。
自分のことを語って、笑いを取れたら、こんなに嬉しいことはない。本をくれた人に「あのエッセイのネタ以外にも、こんな不自由があるんだよ」ってなことを語ってみたらば、やたらと受けてしまった。
私は一般的な人よりも視線の低い生活しか知らないけれど視線の高い人の生活……ってのも、知りたいなぁ。などと思ったりした。
同じ世界に生きて、同じものを見ていても、視線の高さが違うだけで、見えるものは違ってくる訳で。
人それぞれの個性というのか、差異っていうのか、そういうのって楽しくて良いなぁ。チビッコな人が、あるいは背の高い人ならば、けっこう面白いと思えるんじゃないかと思った。
もちろん、平均的な身長の人も。たまには、こんなタイプの気の抜けた本もいいなぁ……と思った。