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黄色い目の魚 佐藤多佳子 新潮社

なんだか酷く「こっ恥ずかしいもの」を読んだなぁ……という印象を受けた。

なにしろ「悩みたいから悩む。悩むために悩む」のが大好きな思春期の少年少女がヒロインだったのだ。

どうも、私は「思春期の少年少女」が前面に出ているのが苦手なのだ。

決して嫌いではない。ただ読んでいて気恥ずかしい。通勤電車で官能小説を読むよりも恥ずかしいという勢いなのだ。

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黄色い目の魚

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海辺の高校で、同級生として二人は出会う。

周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。

友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて――。16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。

アマゾンより引用

感想

何が恥ずかしいかって「俺様を中心に世界がまわっている」って意識なのだと思う。

人間という生き物を突き詰めていけば、けっきょくは自分中心なのだと思う。

しかし「大人」や「子供」が主人公だと、それをオブラートに包んでいるような部分があるのに「思春期」と言うだけで、前面に押し出してきともOKだったりするので、どうも恥部を「ほらよ」と目の前に突き出されたような気がして嫌な感じがするのだ。

嫌な感じがする……ってことは「それって分かる」ということにも通じるのだが読んでしまった時の、恥ずかしさと言ったら、そりゃあ、もう!

この作品は、あの時期特有の「自己中心さ加減」や「残酷性」が上手く表現させていると思う。

「自分は他の人間とは違う。ちょっと特別なんだ」という自意識過剰さも効いていた。しかも、爽やかに描かれているところが良かった。

もしも自分自身が、主人公達と近い年齢の時に読んだならば、そうとう、のめり込んで読めただろうと思う。

しかし私の場合は通り過ぎてしまった過去の道のりなだけに、主人公達のもがく姿を目の前にしても「私は騙されないぞよ」と思ってしまったあたりが残念だ。

私は佐藤多佳子の作品を読むのは、これで2冊めなのだが、雰囲気や文章は好きみたいだ。

なんだかんだ言って、登場人物達は、みんな「いい人・いい子」で好感が持てるし気持ち良く、ラストまで引っ張ってくれるというのも良い。

今度は大人が主人公の作品が読みたいと思った1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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