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ジャンヌダルク、またはロメ 佐藤賢一 講談社

歴史小話というのだろうか。西洋歴史ものばかりを集めた短編集だった。

表題作になっているジャンヌダルクの話よりも、他の収録作品のほうが好みだった。

桐野操の世界と、少し似ている気がする。歴史で遊ぶ……と言うか。難しい歴史ではなく、あくまでも日本人風味に味付けされた「物語」という感覚が。

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ジャンヌダルク、またはロメ

裁かれるジャンヌ・ダルクは、ほんとうに神より遣わされし者なのか?国王シャルル七世の寵臣ジョルジュは、自らの地位を脅かしかねぬ女(ジヤンヌ)の素性を洗い出そうと心を砕く。そして最後に彼が気づいたある戦慄すべき事実とは……。西欧中世史に材をとった表題作のほかに六篇を収める、才気横溢の傑作短篇集。

アマゾンより引用

感想

私が特に気に入ったのは『エッセ・エス』。騎士カルデナスを語り部にした痛快な物語。

無能を装ったた王子が実は切れ者だった……などという、御伽噺のような話で、定番過ぎるほど定番な流れなのだが、かえって新鮮に読めてしまった。

カルデナスの視点に立って、ヤキモキしたりハラハラしたり。そしてラストは一緒に叫んでしまったではないか。

この作品内容とは関係ない話だが、長く愛されている「童話」の類は事実をもとに錬られているのかも知れない……とふと思った。

童話のモチーフになった(であろう)事実を探求してみるのも面白いかも知れない。

レオナルド・ダビンチが登場する絵画がらみの話も秀作だと思った。

若きダビンチが登場する『ヴェロッキオ親方』も、モナ・リザの誕生秘話とも言える『ヴォラーレ』も、なかなか楽しく読むことができた。天才の天才さ加減が上手く表現されていたと思う。

私は歴史が好きなわけではなく小説が読みたいので「史実がどうだったか」というよりも、むしろ「史実よりも、事実らしい小説」が好きだ。

この本はそんな私のニーズにバッチリ応えてくれていた。重すぎもせず、軽すぎもせず、楽しめる読み物だと思った。

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白い木蓮の花の下で
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