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「ガンバ」って言うだけの簡単なお仕事。

娘が体操を習い始めて2年になろうとしている。

私はガチガチのヲタクで体育なんて大嫌い。体育会系の世界にいた事がないので「体操界の常識」に触れるたびに、驚きと違和感を覚える。

体操の世界では応援する時「ガンバ!」と言う掛け声をかける。どうやら、これは大事な事らしく、小さい頃から徹底的に叩き込まれる。

体操は競技をするとき、審査員から「○○さん」と名前を呼ばれ「はい。お願いします」と言って頭を下げる。この時の声は大きければ大きいほど良いとされ、ジュニアの大会だと「元気にお返事出来たで賞」的な賞が設定されていることさえある。

「声出していけ!」って言うのは体育会系あるあるなのだと思う。

さて。話を「ガンバ」に戻すけれど、掛け声は体操がスタートする時の「ガンバ」だけではない。

  • まわして~まわして~
  • 倒立あげて~
  • ナイス~
  • はいっ!
  • 着地~

……等、様々なバリエーションが用意されている。

先日、娘の体操グループ内で開催された大会では選手コースの子ども達が「お手伝い」として会場にスタンバイしていた。

お手伝いと言っても仕事が大量にある訳でもなくて、道具を出してたり記念品を配ったりする程度。お手伝い要員が誰もいないのは大変かも知れないけれど「そんなに沢山の人がいなくてもいいんじゃない?」って人数。

大会のラストで選手コースの中の超エリートがエキシビションを披露してくれたのだけど、その時になって選手コースの子ども達が沢山いた理由を理解した。

彼らは「掛け声要員」だったのだ。

エキシビションの最中で「ガンバ」「ナイス」「倒立あげて」「着地」など一糸乱れぬ素晴らしい掛け声を披露してくれた。

体操界にいる人からすれば当たり前の事かも知れないけれど、外部の人間からすると「ガンバと言うだけの簡単なお仕事をするだけのために、1日拘束されるのって、馬鹿げてない?」と思ってしまった。

選手コースの子達は週6で過酷な練習をしている。休める時はしっかり身体を休めた方が良いのではないだろうか?

先日読んだ小池昌代の『影を歩く』と言う短編集の中にも、テニスに取り組む子達を見て違和感を覚える話があったのだけど、体育会系の世界にいなかった人間からすると、体育会系の常識は「違う部族の謎の風習」くらいに理解し難い。

「スポーツってそう言うものですよ」と言われてしまえば「はあはあ、そうなんですね」としか言えない。

ツール・ド・フランス等でお馴染みの自転車レースだって、エース以外のその他大勢の選手は「エースをゴールに送り込む」ために仕事をするためだけにいる。「その他大勢の選手」と言っても全員超一流なのに、注目されるのはエースだけだ。

体操だって同じこと。

娘のように体操微妙勢に至っては「大会に出られるだけでもありがたい」みたいな感じだし、選手コースにいる子達だって全員がキラキラした凄い大会に出られる訳じゃない。そして自分は試合に出られなくても「掛け声要員」として動員される。

私は外部の人間なので、体育会系の世界の常識が間違ってるとか、そんな事を言うつもりは無い。むしろ「それでも、この子達は競技が好きなんだねぇ」と、感心してしまう。

……と理解のあるような事を書いてみたけれど「人の子の親」として見ると、複雑な気持ちになってしまうのも事実だ。

体育会系の世界で頑張る子達の未来が明るいものであることを、心から願う。

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白い木蓮の花の下で
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