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ハミザベス 栗田有起 集英社

今回の作品は、駄目だった。

前回読んだ『お縫い子テルミー』がツボにハマったので「この作者とは、もしかすると生涯の友になるかも」とさえ思ったたのが、とてもじゃないが読んでいられなかったのだ。

悪くはない……文章的レベルは低くないが、どうにもこうにも、意味のないテンションの高さについていけなかったのだ。

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ハミザベス

はたちの誕生日を前に、死んだと思っていた父が本当に死んだらしい。マンションを一部屋とハムスターを遺産として受け取った、まちる。

母と暮らした家を出て、地上33階で静かに重ねる日常。

元恋人の幼なじみや、父の同居人だった女性との不思議な関係と友情……。不器用なやさしさをユーモアでくるみ、流れる会話でつむぐ、新しい小説世界。

アマゾンより引用

感想

主人公は、吉本ばななだの江國香織だのが好んで書きそうな「不思議ちゃん系」の娘さん。

その辺は『お縫い子テルミー』のヒロインにも通じるところがあるのだが、マズかったのは、主人公以外の人々も揃いも揃って「不思議ちゃん」または「不思議くん」なのだ。

作品の中が不思議な人だらけだと、現実のものとして読むことはできないし、嘘っぽさもここまでくると、お手上げだ。

表題作も変ちくりんな話だったが、『豆姉妹』も猛烈に変な話だった。

不甲斐ない親のもとを離れて2人で生活している姉妹が主人公なのだが、姉の方は看護師で肛門課勤務だったのを、ある日突然SM女王になる……というところで話がはじまるのだ。

そういう流れが無いとは言い切れないが、そんな職業を出しているわりには、なにも書ききれていなくて「ただ設定が面白いので使ってみました」というのが見え見えだったので、見苦しいことこの上なかった。

表題作のヒロインにしても「生殖器の不全で20歳になっても初潮がこない」という設定なのだが、これもまた「不思議ちゃん」アピールする材料にしかなっておらず、姑息過ぎてて読んでいられなかった。

それらのネタを使うのが駄目だと言っている訳ではない。

ただ、書くなら「ちゃんと書け」と言いたいのだ。

私の気のせいかも知れないが、最近の作品は、病気だの、心の傷だの、変態志向だのを、安易に使いすぎているように思う。

ガッツリと骨太な作品が読みたいと、欲求不満になってしまった。

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白い木蓮の花の下で
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