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雛の家 久世光彦 中央公論新社

人形屋に生まれた三姉妹の物語だった。

設定的にはツボだったが、これっぽっちも面白くなかった。グイグイと読ませてくれる力もなくて、最後の方はあまり気が入らず「とりあえず最後まで読んだ」に過ぎない。残念である。

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雛の家

ふたつの大戦の狭間、遠く軍靴の響きをききながら、それでも世の中がほんの少し凪いでいたころ。

日本橋の老舗人形屋「津の国屋」の美しい三姉妹、ゆり子、真琴、菊乃が織りなす、それぞれの狂おしい恋愛を描く。

アマゾンより引用

感想

「三姉妹」という設定が失敗だったではないかと思う。

久世光彦の作品を相当数読んできて思のだけど、久世光彦の描く女性というのは、笑っちゃうほどワンパターンなのだ。

そこそこ綺麗で頭が良い。頭が良いのに「難しいことは考えないようにしよう」というのがモットー。そして、恋をすると生きるのに投げやりになる。

「ケセラセラ」と成り行き任せで自らの力で何かをすることはない。もちろん恋に溺れて暴走することもあるが、あくまでも本能。先行きを考えずに行動するので失敗も多い。

物語の中に、こういうタイプが1人いると、それは華やぎになるのだけれど、3人も同じような娘さんを並べられたら辟易するのも当然だろう。

『雛の家』の題名に沿った訳ではなかろうが「ままごと遊び」を読まされているような気がした。懐古主義的な独特の空気も描き切れていなかったし、残念ながら誉めるべき箇所が見当たらない。

『早く昔になればいい』とか『陛下』のような、妖しくも美しい男語りの作品が読みたいものだ。

作品数から言うと、男語りよりも、断然、女語りの方が多いのだけど、作者の真骨頂は男語りにあると思う。

男の口から語られた「女」は美しいのになぁ。女語りの口から語られた「女」は安っぽくていけない。

勝手なファンの希望だが、せめてあと1度、忘我させてくれるような濃い「男語り」の作品が読みたいと思う。

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白い木蓮の花の下で
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