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純愛小説 篠田節子 角川書店

ネット書評だか、新聞の書評だかを読んで「面白そう」と思って手に取ったのだけど私には受け入れ難い本だった。

恋愛をテーマにした短編集。読み物として「上手く書けている」部類だとは思ったのだけど。

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純愛小説

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純愛小説で出世した女性編集者を待ち受ける罠と驚愕の結末、影のように慎ましく生きてきた女性が抱く最初で最後の狂おしい想い、息子の恋人に抱いてしまったときめき、年齢を超え理不尽なまでの磁力で惹かれあう男女…

成熟したからこそ逃れがたい「恋」という名の愚行がときに苦く、ときに危険なほど甘やかに綴られる4篇の物語。

アマゾンより引用

感想

夫に浮気された妻とか、60代になるまで男性と縁が無かった女性とか主人公。

読んでいて「これを書いた人って心が冷たいのかなぁ……」と思わずにはいられなかった。

夫の不倫に心を乱す女性の姿や、60代になって初めて性愛込みの恋愛をした女性の描写は上手く描けていたと思うのだけど、なんかこう…上から目線と言うのだろうか。

ヒロイン達への愛と言うか、思いやりと言うか、そういう物が全く感じられない作品だった。

渡辺淳一あたりが作者だったら「まぁ、男性作家さんの描く女性像って、こんなもんだよね」と流せたのだろうけれど、同性の作家さんが描いたものとなると、ちょっと受け付けないと言うか。

「同性だから分かりあえる」って考えが幻想だってことは分かっている。恋愛観は同性だから一致するってものじゃない。

恋愛観はそれぞれの人間性に基づくものだ。だけど、私はどこかしら夢見ているのだろうなぁ。「女性作家さんは女性の気持ちや恋愛を描くのが上手い」のだと。

うろ覚えで恐縮なのだけど『若草物語』の中(たぶん本編ではなく後日談の方)に「老嬢を笑ってはいけない。彼女の心の中には貴女の知らないロマンスが秘められているのだから」と言うようなニュアンスの一節があったように思う。

この本には4編の作品が収められていたけれど、私がそこに見出したのは「哀しみ」や「いたわり」ではなく「蔑み」や「奢り」だった。

もっとも、この感想は皮膚感覚的と言うか、直感的なものであって、理論立てて解説することは出来ない。

再読して「この文章が……」と指摘出来れば良いのだろうけど、わざわざ再読する気にはなれない。どうしようもなくハズレの1冊だった。

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白い木蓮の花の下で
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