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映画『ボヘミアン・ラプソディ』感想。

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娘が冬休みのクリスマスキャンプに行ったので夫と2人で『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行ってきた。

『ボヘミアン・ラプソディ』は伝説のロックバンド『Queen』のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた作品で、ちまたでは「中高年ホイホイ」と言われている。

しかし私は微妙にQueen世代から外れていて「CMで流れているような定番曲なら聞いたことある」くらいの知識しかない。

『Queen』を知らない人のためにフレディ・マーキュリーについてザックリと解説。

フレディー・マーキュリーってこんな人
  • イギリスのロックバンドQueenのボーカル
  • タンザニア生まれで両親はペルシャ系インド人
  • 両親はゾロアスター教徒
  • バイセクシュアル
  • 45歳の時にエイズにより死亡

フレディー・マーキュリーはエキセントリックな人生を送った人なので、それを忠実になぞるだけでも充分ドラマチックになるよね…って感じだ。

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ボヘミアン・ラプソディ

ボヘミアン・ラプソディ
Bohemian Rhapsody
監督
  • ブライアン・シンガー
脚本 アンソニー・マクカーテン(英語版)
原案
  • アンソニー・マクカーテン
  • ピーター・モーガン
製作
  • グレアム・キング
  • ジム・ビーチ(英語版)
  • ロバート・デ・ニーロ (クレジット無し)
  • ピーター・オーベルト
  • ブライアン・メイ
  • ロジャー・テイラー
製作総指揮
  • アーノン・ミルチャン
  • デニス・オサリヴァン
  • ジェーン・ローゼンタール
  • デクスター・フレッチャー
出演者
  • ラミ・マレック
  • ルーシー・ボイントン
  • グウィリム・リー
  • ベン・ハーディ
  • ジョゼフ・マゼロ
  • エイダン・ギレン
  • トム・ホランダー
  • アレン・リーチ
  • マイク・マイヤーズ

大評判の映画だけど、ストーリー的には意外と普通。

「アーティストの栄光と挫折と死」と言うテーマはこれまでも何度となく映画化されてきているけれど、他の作品と大きく変わる部分は特にない。

感想

『ボヘミアン・ラプソディ』のストーリーをザックリ説明すると、たった4行で終わってしまう。

  • 仲間との出会いとバンドの成長
  • 性的マイノリティとしての悩み
  • 人気絶頂期と仲間との決裂
  • 仲間との和解と死

だけど、そんな映画が大評判になっちゃったのが凄いって話だ。

この映画の何が凄いか。結局のところ、Queenの音楽が入るから良いってところに尽きる。

最初にそれを感じたのはCMでも使われている事で知られている『ウィーウィルロックユー』誕生のエピソード。観

客の足踏みと手拍子が入るこの曲は、実に素晴らしい。

映画ではなくQueen版『ウィーウィルロックユー』

客席一体型のパフォーマンスを最初に思いついた人って凄いと思う。

ウィーン・フィルハーモニーのジルベスターコンサートでも、最後に『ラデッキーマーチ』が演奏されて、観客が手拍子を入れるのだけど、あれは物凄く物上がる。

『ウィーウィルロックユー』もそれと同じで、参加すること意義がある系の曲だと思う。

そして最高に盛り上がるのは1985年のライヴエイドの場面。

映画はこのライブの場面で締められるのだけど、とりあえずこの場面だけでも「ああ…観て良かった」と思ってしまうほど盛り上がる。

これは物語の力ではなくてQueenの音楽あってこその力技だと思う。

1985年のライヴエイド動画

実際、脚本自体はそんなに良いとは思えかなかった。

中でもフレディ・マーキュリーの人間関係や恋愛の描き方は雑過ぎると言っても良い。

特にフレディ・マーキュリーを看取った恋人とフレディー・マーキュリーの描き方は「えっ? いつの間にそこまで心が結ばれたの?」って思ってしまった。

要するに「行間、読め」みたいな事だと思うのだけど、それにしても酷い。

絶賛されている作品だけど、作り的には雑過ぎると言っても良いと思う。

それを「細けぇこたぁ、いいんだよ。とりあえずQueenの音楽聞きとけよ」みたいな勢いで押し切っちゃったところが素晴らしい。

Queenをよく知らない私が観ても心熱くなったのだから、Queen世代の人達がハマるのは無理もないと思う。実際、私も「もう1回観たい」と思ってしまったほどだ。

2018年に観た映画の中で最高に熱くなれた映画だった。

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