昨年の春から体操を習い始めた娘。先日、はじめて大会に参加した。
大会と言っても体操教室のグループ内で行われるもので言うなれば発表会的なもの。年齢別、ランク別で競技が行われる。
事前に選考会が行われ、大会出場希望者25人の中から10人に絞られ、本番は選考会を突破した10人と別の団体の10人、合わせて20人で順位を競った。
残念ながら娘は表彰台には届かなかった。
総合で5位。種目別で4位と健闘したものの、娘はメダルを取る気満々だったのでガッカリするやら悔しいやらで大荒れだった。初めての大会でそこまで行けば充分だと先生からは褒めていただいたものの、本人的には納得できない結果だったらしい。
実のところ私も「もしかしたらメダル取れる?」みたいに思っていたので、ちょっと拍子抜けだった。
……と言うのも。選考会の後で体操教室の先生から娘には内緒で「実は娘さん選考会で1位通過でした。本番も1位が狙えます」と聞かされていて、本番はノーミスで実力を発揮出来ていたので「これは1位は無理でもメダル圏内でしょ」と内心で思っていたのだ。
大会が終わった後、先生にご挨拶をしたところ「実力を発揮した良い演技でした」とお褒め戴いた上で「正直、その時の審査員の好みもあるんですよね…」みたいな話を聞かされた。
娘は相当悔しかったようだけど体操と言う競技はそういう物なのだとしたら受け入れていくしかないのだ。結局のところ何もかも込みでの実力なのだから、娘にはまだ色々と足りていなかったのだと思う。
娘が今後、体操とどう向き合っていくのかは娘に任せるつもりでいる。
大会で上のランクの試合を見たのは私にとっても良い経験だった。正直、あそこまでたどり着こうとするならば、相当本気でかからないと絶対に無理だと確信した。
本人の資質や才能が必要なのはもちろんの事だけど、そこまで体操に突っ込んでいけるほど本人が体操好きでなければ行けない世界だ。習い始めた頃のように「楽しく身体を動かして格好良くバク転したい」ってのと、競技をするのとでは関わり方が全く違ってくる。
私としてはとりあえず選考会、本番と怪我もせず体調も崩さずに終える事が出来てホッっとした。
娘が今後、どういう形で体操と向き合っていくのかは分からない。上を目指したいならそのように。エンジョイ勢として楽しみたいのならそれはそれで。子どもが成長すると子育ては楽になると思っていたけれど、成長したらしたなりに色々と出て来るものだなぁ。
まずは娘も親もお疲れ様って気持ちで一杯。
私はこの歳になるまでスポーツと縁がなかった。なので今回の大会は色々な意味で刺激的だったし面白かった。娘がいなければ知らなかった世界だ。大会は娘にとって良い経験だったと思うけど、私も良い経験をさせてもらったな…と思う。