私。6月に誕生日が来たら52歳になる。老年期を前にしたお年頃で何なら孫がいても不思議ではない。
20代、30代の頃に思い描いた50歳は落ち着いた大人の女性だった。若い頃ほど頑張れないだろうことは予想していたし、見た目も醜くなっていくだろうけれど、その分は知性で補えるだろうと予想していたし、精神的にも成熟していると予想していた。
ところが実際に50代になってみると精神的に成熟しているどころか、内面的な部分では20代、30代の頃と大差ない生活を送っている。若い頃を思えば色々な意味で生きるのが上手になっていて、メンタルも強くなったと思うのだけど、それでも自分の中にある根っこのようなものは1ミリも変わっていないのだ。
保育士として児童発達支援センターで働くようになって3年目になるのだけれど、仕事を辞めてたくてたまらなくなっている。
仕事を辞めたいと思う理由は3つある。
- 体力的にキツイ
- 職場の体制(業界の風習)が性に合わない
- 大学に行って社会福祉士の資格を取りたい
1つめ、2つめの理由は「せやな」くらいの話で働く中高年あるあるな感じだけど、3つめの理由は流石に我ながら無茶苦茶言ってる…って自覚はある。先日「ボーダーフリー大学」について書いたけれど、この年になって大学に行きたい欲が盛り上がっていて、困っている。
さて。私が大学に行く…と言っても現実的には無理ゲーが過ぎる。辛うじて出来そうなのは通信制大学への3年次編入。日本福祉大学なら3年次に編入すれば社会福祉士を目指せなくもない。
ただし通信制大学と言って2年間で推定50万~70万くらいは必要になってくる。そして私が2年間と言う歳月と大金をかけて社会福祉士の資格を取ったとして、社会福祉士って仕事が「資格取得に費やした費用に金額に見合った資格なのか?」と言うと首を傾げざるを得ない。
そもそも論として。福祉の仕事は儲からないのだ。
体力手なことを考えると保育士の仕事を長く続けることは出来ない。だったら自分の好きな業界でそれらしい仕事を続ける…となると、社会福祉士があったら有利かな~とは思うのだけど、高校生の娘がいる身で50万以上のお金をポンと出すほどの勇気はないのだ。
保育士の資格は独学で取れたけれど、社会福祉士はそうもいかないのだなぁ。
親友のFに相談したら「わざわざ社会福祉士取らなくても、社会福祉主事を持ってるんだから大体の仕事が出来るから問題ないのでは?」と言われたのだけど、福祉の基礎的なところが分かっていないな…と感じるので系統立てて学んでみたい…って気持ちがある。
夫は「取ったらいいじゃない?」と言ってくれるものの「じゃあ遠慮なく」と気軽に答えることは出来ない。お金のことや家族のこと、親のことなどを考えると「呑気に大学なんて行ってる場合か?」っと思ってしまう。
いくら通信制とは言うものの、今の仕事を続けながら大学で学ぶのは体力的に無理なので、もう少し楽な仕事に変わる必要がある訳だけど、そうなると収入が激減してしまう…ってことろも悩ましい。
所帯持ちの50代。孫がいても不思議でない年頃ともなれば、日々家族の幸せを念じつつ感謝と穏やかに生きていくものではないのだろうか?
昨今の日本人は定年後に悠々自適生活なんて出来ないのだから、それならそれで自分の体調と相談しつつ、ほどほどに働くのが賢い生き方では?
私は今まで思いつきと勢いで生きてきた感がある私だけれど、今回ばかりは「よし、やろう」とはいかない。宝くじが当たるとか、庭から石油が出るとか、遠い親戚の遺産が入るとかでもない限り実行しない気がする。ちなみに宝くじは買わないし、庭なんてないし、お金持ちの親戚もいない。
なので、どうにもならないよな…って事は自分自身理解しているけれど、気持ちの整理をするために書き記しておく。