写真家、アラーキーこと荒木経惟の写真付きエッセイ。
作家が書くエッセイではないので、文章が特別どうって訳ではないけれど、荒木経惟の強烈過ぎる個性が面白くて一気読みしてしまった。
私の中でアラーキーと言うと「エロ写真撮る変なオジサン」ってイメージ。実はそれだけの人ではないって事くらい頭では分かったいたけれど、今までどうしても受け付ける事が出来なかった。
生理的に無理と言うか。でも、この作品を読んで、荒木経惟って人が好きになってしまった。
「ヤダ、ちょっと抱いて欲しい」ってレベル。(もちろん、もののたとえです)
いい顔してる人 生き方は顔に出る!
ザックリとこんな内容
- 写真家荒木経惟が「いい顔」についてあらゆる角度から徹底的に語りつくします。
- 写真は「顔に始まり顔に終わる」と言い切り、『日本人ノ顔』シリーズを撮り続ける荒木経惟の写真エッセイ。
感想
こりゃ、アカン。荒木経惟が評価されるのも、女性にモテるのも理解出来る気がした。
なんだろう、作品読んでるだけでも「この人になら写真撮って欲しい」って思わせるものがある。もう、超人的に人間が好きな人なのだ思う。
たぶん私はこの人に会ったら絶対に好きになってしまうと思う。
……とは言うものの、考え方に全て賛同出来る訳ではないのだけれど。
荒木経惟のような考え方の人ばかりだったら、世の中は破綻してしまう。
でも相手と「愛し、愛され」という関係を築くって、幸せの基本なんだなぁ……って事を改めて考えさせられるキッカケになった。
荒木経惟の人柄が好きになったと同時に「私は自分の周囲の人達に彼ほどの誠実さをもって接していたかな」と深く考えさせられた。
軽いタッチでアッサリ読めてしまうけれど、奥深い作品だと思う。
荒木経惟についてもっと深く知りたい方は、荒木経惟の妻、荒木陽子のエッセイをオススメしたい。
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