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愛情生活 荒木陽子 作品社

写真家の荒木経椎の妻、荒木陽子が夫との生活を綴ったエッセイ集。

私は荒木経椎の写真が、けっこう好きなのだが、10代の頃は作品も彼自身も大嫌いだった。変態で頭のオカシイオッサンとエロ写真……としか受け取れなかったのだ。

荒木経椎の写真が好きになったのは20代に入ってからである。どの作品を観たのがキッカケだったのかは忘れたけれど「お。この人って、単なる変態ではないかも」と思い、それ以来大好きになった。

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愛情生活

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ザックリとこんな内容
  • 天才写真家、荒木経惟の妻、陽子のエッセイ。
  • 出会いと結婚のエピソードから「あー夫婦だなあ」の日常、旅の記憶はどれも食と愛のイトナミに彩られ―。
  • 率直で瑞々しい言葉の数々。

感想

突然、荒木経椎の写真が好きになったのは子供の頃嫌いだった食べ物を大人になって食べると嫌いどころか好物になった……というノリに似ているかも知れない。

なかなか楽しくて気持ちの良いエッセイだった。

荒木経椎という人の「家の顔」がチラホラ見えたのも良かったし、なによりも「私、夫が大好きなんです」という作者の気持ちが溢れていて、とても微笑ましい1冊である。

荒木陽子は伸びやかな心を持った魅力的な女性なのだろうなぁ……と思った。

だが、しかし「読み物」としての切れ味は今ひとつといった印象。恵まれた主婦の恵まれた生活を書いた手記という枠は出ていないように思う。

共感できる部分がとても多い反面、すごく当たり前のことが多くて、読んでいる時は面白くても、それ以上の感動はないのだ。

私は作者の荒木陽子と趣味の感覚が似ているらしく、そこが「物足りない」に繋がるなかも知れない。

食べ物の好みとか「いいなぁ」と思った場所などがまったく同じで驚いた。こんなにピシャリと好みが合うということは、作者も私も、ステレオタイプのありがちな趣味趣向の持ち主なのかも知れない。

奈良の白毫寺に行きたくなってしまった。

作品のレベル云々はともかく「既婚者特有の安定感」に、多大なる憧れを抱いてしまった。

私も特定のパートナーと「ずっと生きていく」という生活がしたい。そして、養ってもらえるた日にゃぁ感涙ものだ。

荒木陽子のように「だって好きなんだもん」とパートナーのことを惚気ながら、季節ごとに美味しいものを作って、ジャムを煮て暮らしたいものだ。

私は仕事人系の人間だと誤解されがちだが本来は働くのが大っ嫌いなのだ。夢は隠居生活。あぁ……なんて素敵。

個人的な感想は抜いても、なかなか気持ちの良い作品だと思う。

「寒い京都の街を歩きたいなぁ~」とか「デートしたいなぁ」とか思ってしまった。

シングルで(独身で恋人無し)であることが心から悔やまれる瞬間である。息抜きに楽しむには良い1冊だと思う。

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