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その辺の問題 中島らも・いしいしんじ 角川文庫

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わたしが愛する中島らもと、いしいしんじが仲良しだった……ってことは何か本で読んで知っていたけど、本当に仲良しだったんだなぁ……ってことを実感させられた1冊だった。中島らもは「私の知っている中島らも」以外の何物でも無かったけれど、いしいしんじが「あんな人」だったとは知らなかったなぁ。吃驚しちゃった。

対談エッセイということで1冊まるごと、2人で喋っているという感じ。ドラッグの話が多かったのはご愛嬌。「獣姦するならどの動物が良い?」なんていう、アブノーマルネタもあったりして、気分転換に読むには良いかと思った。いしいしんじって、かなり変な人だったんだなぁ。『ぶらんこ乗り』を読んだ時に「この人、ちょっとアブナイかも」と感じるところはあったのだけれど、このエッセイを読んで納得してしまった。

「面白そうなことを探して三千里」みたいな生き方に憧れたとしても、サラリーマンだとか家庭の主婦だとかいう生活をしている人は、なかなかそうは言っていられない。その辺のところをサラッっとやってしまっているところが羨ましいんだなぁ……彼らってば。

1冊のうち、1/4はドラッグの話だったと思う。いしいしんじが、ドラッグ好きだったとは知らなかった。彼らの話を読んでいると「そんなに良いのなら、1度ためしてみたいかも」と思ってしまうところが、ちょっと恐い。私など1度手を出したら間違いなく廃人になっちゃうだろうことが予測できるので、手を出そうとは思わないけれど。

やんちゃな大人の馬鹿話……ってことで、軽く読み流せるのであれば、そこそこ面白いんじゃないかと思われる1冊だった。

その辺の問題 中島らも・いしいしんじ 角川文庫

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