堀川アサコ

オリンピックがやってきた 1964年北国の家族の物語 堀川アサコ KADOKAWA

青森のある田舎町を舞台にした連作短編集。東京オリンピックがあった時代…第2次世界大戦の影響が色濃く残りつつ、復興しつつある世界で逞しく過ごす庶民の暮らしが描かれていた。 来るべく東京オリンピックに合わせてぶつけてきた作品だと思うのだけ...
星野智幸

呪文 星野智幸 河出書房新社

予想外に面白く良い意味で胸くその悪くなる作品だった。作者の書く作品を読むのは初めてで、さらに言うなら前知識が全くなかったのもあって、話の持って行きかたが予想外過ぎて驚かされた。軽く飲みたいな…と思って居酒屋にふらりと入ったはずなのに、中に入...
ポール・ギャリコ

トマシーナ ポール・ギャリコ 創元社推理文庫

微妙な作品だった。「癒し系」……なのだろうか? 猫のトマシーナの死と転生、そして獣医師の魂の復活、娘との和解、そして愛……という盛りだくさんな内容だったが、これっぽっちもハマれやしなかった。『雪のひとひら』が良かったので、いささか期待してい...
ポール・ギャリコ

雪のひとひら ポール・ギャリコ 新潮文庫

これからのシーズンにはもってこいのタイトルで全編、美しく優しい言葉で綴られていて「ねぇ、ちょっと読んでみない?」とて誰かにススメてみたくなる冊だった。 ファンタジーに分類される作品なのでありタイトルも、なにやらロマンチックな感じだった...
堀田善衛

歯車 至福千年 堀田善衛 講談社文芸文庫

正直なところ、良さも悪さも分からなかった。私自身の読解力が乏しかったと言うべきなのだろうか……「読書を楽しむ」と言うよりも、むしろ「教科書を読む」というノリでほとんど、やっつけ仕事で片付けてしまった1冊である。 短編集だったのだが、イ...
堀江敏幸

熊の敷石 堀江敏幸 講談社

「熊の敷石」という言葉を聞いても浅学な私は何1つピンとこなかったのだけれど、ヨーロッパ(国ごとにパターンが違う)では寓話にちなんだ言葉……というかコトワザのような物らしくて゜「無知な友人を持つこと」とか「主人をも殺してしまう過度の力」を意味...
堀江珠喜

純愛心中 「情死」はなぜ人を魅了するのか 堀江珠喜 講談社現代新書

研究本と言うには軽すぎる感じのウンチク本。蓮っ葉な感じの文章に辟易させられたことを除けば、なかなか面白い作品だった。 私は「恋愛小説が苦手」と公言して憚らないが、しかし本当は「苦手」と言いつつ「大好物」なのだ。たまたま自分のツボに入る...
細田守

おおかみこどもの雨と雪 細田守 角川文庫

図書館の新刊本コーナーに並んでいて「そう言えば昨年ヒットした映画作品だったっけ」って事で手に取った。作者の本業は作家ではないので、過度な期待は禁物だと自分に言い聞かせて挑んだのだけど、どうにもこうにも受け入れ難い作品だった。活字で読まずにア...