垣谷美雨

四十歳、未婚出産 垣谷美雨 幻冬舎

『女たちの避難所』を読んでからというもの、すっかり垣谷美雨作品の魅力にハマり、以降「垣谷美雨は私の押し作家」として追いかけてきた。 垣谷美雨は現代に生きる女性を描かせたら天下一品。女を書かせたら天下一品と言うと桐野夏生を思い浮かべてし...
垣谷美雨

七十歳死亡法案、可決 垣谷美雨 幻冬舎文庫

題名の通り「日本人は七十歳まで生きたら何らかの方法で死ななければならない」と言う法律が可決された近未来日本の物語。2020年の設定で、法律が施行されるのは2年後の2022年とになっているので、遠い未来の話ではない。 題名からして攻めて...
垣谷美雨

夫のカノジョ 垣谷美雨 双葉文庫

題名を見て「なるほど。夫が不倫して苦悩する主婦の話ね」と思って手に取ったのだけど、題名からは想像出来ないようなコメディだった。2013年にドラマ化されていたようだけど、ドラマを観る習慣が無いので全く知らなかった。 夫の浮気に悩む主婦と...
加藤元

うなぎ女子 加藤元 光文社

あまりにも美味しそうな表紙だったので思わずジャケ借りしてしまった。私はお店でちゃんとした鰻を食べた経験が乏しいことも手伝って、鰻が大好物…ってほどでもないけれど、どちらかと言えば好きな食べ物だし、何より鰻は高級食材なので特別感や憧れがあるの...
門井慶喜

銀河鉄道の父 門井慶喜 講談社

宮沢賢治の父親の視点から宮沢賢治と彼の父親を描いた作品。伝記ではなくあくまでも小説なので作者自身の解釈がふんだんに盛り込まれているかと思うのだけど、宮沢賢治が好きな方には是非呼んでもらいたい1冊。なかなか読み応えがあって面白かった。 ...
金原ひとみ

クラウドガール 金原ひとみ 朝日新聞出版

金原ひとみと言えば若くして芥川賞を受賞した女性作家として知られているけれど、彼女も今年(2016年)で33歳とのこと。私よりは若いけれど、もはや若手作家とは呼べない年齢。既にお子さんがいると聞いている。母となった彼女がどんな作品を書くように...
桂望実

諦めない女 桂望実 光文社

面白かったと聞かれたら、まぁ面白かったし、それなりに希望が見い出せるラストではあったのだけど、読後ものすごく微妙な感じのする作品だった。これは一応ミステリ系の部類だと思うのだけど、盛大にネタバレしていくのでネタバレが苦手な方はスルーでお願い...
垣谷美雨

嫁をやめる日 垣谷美雨 中央公論新社

この作家さんはハズレ無しと言う印象があるけど今回もお流石でございました。安定の面白さだった。主人公は40代のパート主婦。子どもはおらず夫と2人暮らしなのだけど、ある日夫が急死したと言う電話を受けるところから物語スタート。題名を見た瞬間「はは...
鹿島田真希

冥土めぐり 鹿島田真希 河出書房新社

第147回芥川賞受賞の表題作と、他1編収録。中編2作って事でサクサクとあっさり読み終えた。作者の作品を読むのはこれで5冊目。それなのに、わざと避けていた訳でもないのに芥川賞受賞作は読んでいなかった。まぁ…なんと言うか。今まで読んだ作品の中で...
垣谷美雨

農ガール、農ライフ 垣谷美雨 祥伝社

安定の面白さで楽しく読む事が出来た。今回はネタバレするので苦手な方はご遠慮ください。 題名からお察し出来るように「農業女子」をテーマにした物語。実のところ、この作品はあえて読むのを避けていた。「どうせ女性が農業をすることで自分探しをし...
門井慶喜

屋根をかける人 門井慶喜 角川書店

メンソレータムでお馴染みの近江兄弟社を作ったメレル・ヴォーリズの生涯を描いた伝記小説。もし読むのであれば、メレル・ヴォーリズの妻、満喜子の生涯を描いた玉岡かおるの『負けんとき  ヴォリーズ満喜子の種まく日々』と合わせて読むとさらに面白いと思...
加藤元

好きなひとができました 加藤元 PHP

題名だけちら見して借りてしまった作品。図書館で借りたので帯はなくて、題名だけ見て「初恋とかそんな感じのハートフル作品かな?」くらいに思って手に取ったのだけど、初恋どころか方向性が違っていてビックリ。「好きなひとができました」と言ってと次々と...
垣谷美雨

あなたのゼイ肉、落とします 垣谷美雨 双葉社

ダイエットアドバイザー大庭小萬里を中心とするダイエットにまつわる短編集。大庭小萬里にダイエットの個別指導を依頼してくる依頼者がそれぞれ主人公になっている。『あなたの人生、片づけます』と同じ形式で「ダイエット出来ないのは生き方とか心のありよう...
金原ひとみ

軽薄 金原ひとみ 新潮社

お久しぶりの金原ひとみ。物凄く好きって訳でもないけれど「なんだかんだ言って、ぼちぼち面白い物を書く人だよね」と言う認識の作家さんだ。お話の筋書き自体はそれほど面白いとは思わないけれど「触ると怪我するぜ」的なキレキレの感性は嫌いじゃない。ヤン...
川端裕人

声のお仕事 川端裕人 文藝春秋

作者の作品を読むのは随分と久しぶり。ハマっていた時期があったのだけど、いつの間にか遠ざかっていた。現在、活躍している男性作家さんの中で子どもや若者を書かせたら、この人の右に出る人はいないと思う。特に「普通っぽいいい子」の描写が毎回素晴らしい...
河原れん

聖なる怪物たち 河原れん 幻冬舎

作品にも作者にも全く前知識の無い状態で借りた1冊。図書館の新刊コーナーにあったのだけど、題名に惹かれて手に取った。「聖なる怪物」ってフレーズは魅力的だ。人間離れした才能溢れる人のイメージ。実際、オペラ歌手マリア・カラスの伝記に「聖なる怪物」...
河崎秋子

颶風の王 河崎 明子 角川書店

三浦綾子文学賞受賞作の長編小説。馬とかかわる暮らしをしてきた一族の物語。明治、大正、昭和と6代に渡る馬との因縁が描かれている。作者は北海道で酪農をされているとのことで、北海道の自然と馬の描写が素晴らしい。少し古風な文体で大河小説好きには全力...
垣谷美雨

子育てはもう卒業します 垣谷美雨 祥伝社

絶賛開催中「垣谷美雨祭り」第4段。同じ大学を卒業した3人の女達の「その後」を描いた物語。それぞれの就職、結婚、出産。子離れまでを追っている。正直、この作品を1番目に読んでいたら次の作品は読まなかったと思う。可もなく不可もなく。「ほうほう。そ...
垣谷美雨

あなたの人生、片づけます 垣谷美雨 双葉社

私の中で開催されている『垣谷美雨祭り』の3冊目。題名通り「片づけ」がテーマ。ここ数年は断捨離だの、コンマリさんの『人生がときめく片づけの魔法』だの、終活だのと「片づけ」がブームになっているけれど「片づけを通して人生を変えていく」と評判のカリ...
垣谷美雨

女たちの避難所 垣谷美雨 新潮社

『老後の資金がありません』があまりにも面白かったので、評判の良さそうな作品を続けて読んでみた。私の中で垣谷美雨祭りが開催されるほどに面白かった。東北大地震をテーマにした震災文学。今年は震災文学を読む機会が多くて、まだ感想を書いていない物を含...