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おはなし おはなし 河合隼雄 朝日新聞社

私が学生時代は、心理学はフロイトとユングと河合隼雄を勉強しなくちゃ話にならない……みたいな風潮があって、学生時代はよく読んだけれど、今はどうなっているのだろう?

お久しぶりの河合隼雄は、あいかわらずの学者さんっぽい文章で特別面白い訳でも面白くない訳でもなくという感じだった。

学者さんで色気のある文章を書く人って少ないような気がする。学術書でない場合は、もうちょっと読者にすり寄ってきてくれたっていいのになぁ。

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おはなし おはなし

「おはなし」には個性が関係してくる。

それは生きものであり、心を活性化し、心と心をつなぐはたらきをもっている。

多くの悩める現代人に向き合ってきた著者が心と心をつなぐおはなしの大切さを語るエッセイ集。

アマゾンより引用

感想

「女性が書く物語に殺人はない」という話が、とても興味深かった。

もちろん近年は女性の書く文章にも殺人は出てくるし、女性の推理作家さんだって多い。しかし日本でも海外でも「読み物」の黎明期から、ある時期まで女性の書くものに殺人は登場しなかったらしいのだ。

そう言えば平安時代の王朝文学に「殺人」は出てこない。自殺さえ珍しいくらいである。

河合隼雄は「時代背景よりも、むしろ男女の性差が原因ではないか?」と考えているようだが、その意見にはなるほど納得。

私も女性の書く「読み物」には産み出す性の本能みたいなものが強く影響したいるような気がするので。

ただ遠藤周作の「たまねぎ」の話を心理学的に結びつけていたのは、ちょっと強引だったように思った。

河合隼雄は遠藤周作と親しかったようだし、遠藤周作も中年期から晩年にかけては心理学にハマっていたようだが、一読者としては「たまねぎ」という言葉の選択に、そこまでの深みはなかったんじゃないかと。

真実のほどは、あの世の遠藤周作に聞いてみないと分からないのだが。

たまには学生気分になって「学者さんの書いた本」を読んでみるのも面白い。気が向いたら、また何か簡単なものを読んでみようと思う。

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白い木蓮の花の下で
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