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九十歳。何がめでたい 佐藤愛子 小学館

佐藤愛子と言えば直木賞受賞作の『戦いすんで日が暮れて』をはじめ、何冊か読んでいるはずなのに、感想を書くのはこれがはじめて。

HPを立ち上げる前に読んだ作品って、よほど気に入っている訳でもなければ書いていないらしい。

私の中で佐藤愛子は「好きでも嫌いでもない作家」と言う位置付け。

今回は題名に惹かれ手に取ってみた。

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九十歳。何がめでたい

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関西の人は佐藤愛子が好きな人が多いみたいだけど個人的にはそれほどでも。遠藤周作が「灘中学校時代、通学電車で乗り合わせた彼女(佐藤愛子)は我々のマドンナ的な存在だった」と書いていたので、それの事だけは印象に残っている。

佐藤愛子と言うと強気な女性で軽めの文章が特徴。

この作品はエッセイ集なのだけど、佐藤愛子らしい文章は九十歳になってもいまだ健在。読者層を高齢者に定めているらしく、文字がやたら大きくて読みやすいのがありがたかった。残念ながら私も完全に老眼の領域に入ってしまったのだ。

さて。肝心の内容だけど「ああ…老害ってこういう事を指すんだな…」としか思えない残念過ぎるものだった。

これは佐藤愛子の人となりもあるだろうし、世代による価値観の違いもあると思う。私は老害だと感じたけれど、共感する人もいるとは思う。

  • 犬は遠吠えをするのが仕事なのに泣かない犬が増えた
  • 車も自転車もクラクションやベルを鳴らさずに現れる

こんなことに腹を立てるとか正直理解に苦しむ。私は犬が大好きだけど「犬を飼うなら周囲の人に迷惑をかけないようにする」なんて当たり前のことだし、車や自転車がクラクションやベルを鳴らして歩行者を蹴散らして走るなんて、そもそもオカシイ。

昭和の悪い慣習が無くなったことにたして「嘆かわしい」と書いているところがやたら多くて苦笑いしか出来なかった。もちろん同意出来る意見も多少はあったけれど「お茶目で喰えない婆さん」と言うよりも「言いたい放題のワガママ婆さん」としか思えなかった。

老人の言う「昔は良かった」ってところは分からなくもない。しかし、昔の慣習等が全て正しいかと言うとそうではないし、昔よりずっと良くなっている部分だってあるはずだ。

私は「昔は良かった」と昔の事ばかり考えて「インターネットなんて分からん」「スマホなんて知らん」と凝り固まっている老人よりも「孫に教わってスマホをはじめてみたのですが、便利な物ですねぇ」と今を楽しんでいる老人の方が人生を楽しめるんじゃないかな…と思ったりする。

佐藤愛子の作品はいくつか読んだと思うけれど、昔はこんな感じじゃなかった気がするのだけどなぁ。

『九十歳。何がめでたい』と言う題名はこの作品に似合っているな…と思った。

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白い木蓮の花の下で
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