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5時過ぎランチ 羽田圭介 実業之日本社

羽田圭介は『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞してから、なにげにテレビの人気者になっている気がする。

「若い」って事もあるだろうけれど、ストイックな感じが見ていてちょっと面白い。同じ芥川賞作家の西村賢太とは対局にいる人だな…といつも思う。

羽田圭介の作品を読むのはこれで3冊目なのだけど3冊とも方向性が違っているのが凄いと思う。

中でも今回の作品は羽田圭介の素の部分が一番出ている気がする。

5時過ぎランチ

ガソリンスタンドのアルバイト、アレルギー持ちの殺し屋、写真週刊誌の女性記者。日々過酷な仕事に臨む三人が遭遇した、しびれるほどの“時間外労働”!芥川賞作家・羽田圭介だから書ける、限りなく危険なお仕事&犯罪小説!

アマゾンより引用

感想

題名の通り「5時過ぎにランチを食べる人」達が主人公の短編集。連作短編…と言うほどではないけれど、微妙に話は繋がっている。

主人公はガソリンスタンドで働く自動車整備士の女性、小麦アレルギーを持つ殺し屋の男性、写真週刊誌の女性記者の3人。

今までの作品では男性主人公しか書いてこなかった羽田圭介が描く女性主人公はどんな感じになるのかと楽しみに読み進めていったのだけど、これがちょっとビックリすほど上手かった。

男性作家が描く女性主人公って、女性が読むと「ないわぁ~」って感じになりがちだけど、等身大の女性って感じで好感が持てた。

等身大と言っても小説の主人公なので、超人的な設定が盛り込まれているのだけれど「こういう人、いるかも」と思わせるギリギリのラインで踏みとどまっている。

ガソリンスタンドで働く自動車整備士の女性はクレイジーにカッコよかったし、小麦アレルギーの殺し屋も漫画の『シティハンター』みたいでカッコ良かった。

主人公達は5時過ぎにしかランチを食べられず、しかも特別高級な物を食べている訳でもないのに「ああ…美味しそうだなぁ」と思ってしまった。空腹は最大の調味料と言う言葉があるけれど、まさに!

実のところ物語的は特別面白い…ってほどではない。

ただ、ものすごく良く出来た短編集でスルッと読めてしまうのだ。

羽田圭介は感性が走っているタイプではなくて、吉村昭のように下調べとプロットと構成の鬼なんじゃないかと予想する。なんかこう…作品に隙が無いのだ。

羽田圭介…恐ろしい子!(白目)

羽田圭介が今後グイグイ伸びていところを見てみたい。次はどんな作品を読ませてくれるのか、楽しみにしている。

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白い木蓮の花の下で
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