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伝説の占い師。

昨日の日記で若い頃に「占いお付き合い要員」として、恋に悩む友達に付き合って占い屋さんに行った事がある…なんて話を書いたことで伝説の占い師の事わ思い出してしまった。

伝説の占い師は当時、地元の女子中高生の間で絶大な支持を受けていて、地元ではちょっとした有名人だった。

せっかくのなので記録しておこうと思う。

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伝説の占い師

私がその占い師の店を訪れたのは高校2年の時だった。

当時、私は電車で大阪市内の女子校に通っていた。中学で仲の良かった友達はそれぞれ違う高校に通っていて、帰りに同じ電車に乗り合わせたりすると近況報告をしていた。

その日はたまたま中学で仲良くしていた子と電車の中で久しぶりに出くわして「お久しぶり~。元気にしてた? 学校どう?」みたいな事を語り合いつつ帰ってきた。

地元駅に戻ってきた時にその子から「占いに行くのについてきて欲しい」と思い詰めた様子でお願いされてしまった。

その占い師は占いの店を出している訳ではなく喫茶店のママとのこと。

占いの看板は出していないのだけど「めっちゃ当たる」との評判で「地元の女の子なら誰でも知ってる」との事だった。

私は知らなかった訳だけど、とにかく凄い人気の店らしい。

「1人で行くのは不安だからついてきて欲しい」と懇願されて、ついて行くことになった。

連れて行かれた店は喫茶店…と言うよりも場末のスナックのような佇まいだった。たぶんスナックだったところを改装して喫茶店として営業していたのだと思う。

店の中は薄暗く、私達が訪ねた時は、たまたま誰もいなかった。

一応、メニューはあったけれど珈琲と紅茶とオレンジジュースくらいしかなくて、喫茶店でお馴染みのパフェやサンドウィッチのような物は置いていなかった。

友達はオレンジジュース、私は紅茶を注文することにした。

占い師だと言う喫茶店のママは「おばあさん」と言っても良いような年齢の人だった。

水商売上がりの雰囲気で、アルコールだかタバコだかで潰れてしまったのか、酷いしゃがれ声だった。

ママはオレンジジュースと紅茶をテーブルに運んでくると、いきなり「で。何を見て欲しい訳?」と聞いてきた。

どうやら、その喫茶店は飲み物を注文すると漏れなく占いがついてくるシステムのようだった。

まず友達が付き合っている彼氏について占ってもらうことになった。

占ってもらった結果

かつてヲタクをこじらせて占い雑誌を読みふけっていた私は「どんな占いなんだろう?」とワクワクしていたのだけど、なんてことのないトランプ占いだった。

しかも、ママが使うトランプはどこでも売っているようなプラスティック製の物だった。「せめて由緒正しい紙のトランプにしてくれよ~」と心の中で突っ込んだのは言うまでもない。

占いの結果、友達の付き合っている彼氏とやらは浮気症ですでに女の影があると言われていた。

そして彼氏はそういう性分だからこのまま付き合っていても浮気を続ける。腹をくくって付き合うか、愛想つかして別れるかどちらかにした方が良い…とのアドバイスを受けて、友達はそれを神妙な顔で聞いていた。

で。次は私の番だった。私は占って欲しいことなんて無かったのだけど、何も言わないのも悪い気がして「今は彼氏いないんですけど、いつ出来ますか?」と聞いてみた。

ママはやはりトランプをいじって「高校卒業するまで無理だね。でも大学に入ったらすぐに彼氏が出来るし、結婚は早いね」と宣言した。

そして私達はそそくさと店を出た。

私の頼んだ紅茶はリプトンのイエローラベルの味がしたのに、けっこうなお値段で「ああ。どうしてこんなツマラナイ事にお小遣いを使ってしまったんだろう」って気持ちで一杯だった。

しかし友達は満足していたし、占い師のアドバイスはなんか大人っぽい感じだったし「なるほど…当たる占い師ってのはこう言う感じなのか」と納得することにした。

が、私がその店を再び訪れることはなかった。

ただ、近隣に住んでいる女友達にその店の話をすると9割の確率で「知ってる」とか「行ったことある」と言う答えが返ってきた。

たぶん、ここまで読んでくださった方の多くは「その占い師、インチキなんじゃないの?」と思われただろう。私もそう思う。

あんなの占いでもなんでもなかった。

占い師を頼ってくる女の子達の話を聞いて、それっぽくアドバイスをするお仕事だったのだと思う。

それでも近隣の女の子達から絶大な支持を得ていたのだから、彼女の占い(?)によって救われた子が多かったのだろう。

占い師から「大学に入ったらすぐに彼氏が出来て早く結婚する」と宣言された私は大学に入っても彼氏は出来なかったし結婚たのは33歳の時だ。

そして現在

伝説の占い師のいたその店はすでに取り壊されていて別の建物が建っている。

昨日の日記を書いてふと気になって検索してみたところ、mixiの地元口コミ系のコミュニティで「昔、○○って店があったよね~」みたいな事を書いている人がいた。

当時は流行っていたのは間違いないらしく「女の影がある」と言われるのは定番だったらしい。

伝説の占い師の行方は分からないけれど当時の年齢から考えると、すでに亡くなっているのかな…と思う。

ちなみに。占いに付き合った中学時代の友達はその後、音信不通でどうしているのかは分からない。

ただ実家はこちらにあるはずなので、この先会う事があったとしたら「あの占いの店、覚えてる?」と思い出話をしてみたい。

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日記
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白い木蓮の花の下で
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